未来の海を守る
2025-12-23 12:18:25

函館での昆布種付け体験が未来の海を救う!「海とこんぶの森プロジェクト」

函館での昆布種付け体験が未来の海を救う!



2025年11月29日、北海道函館市南茅部地区にて、セブン‐イレブン・ジャパンと函館市、そして株式会社WMIが協力して「海とこんぶの森プロジェクト」に基づく昆布の種付け体験が行われました。このプロジェクトは藻場を再生し、地域の活性化につなげるための取り組みです。イベントには函館市立高丘小学校の児童約20名が参加し、その笑顔が未来の海を守る希望となりました。

地域課題として挙げられるのは、北海道沿岸の昆布藻場の減少です。近年「磯焼け」現象により、海底の昆布が消失し、代わりに別の種類の海藻が繁茂する状況が見られます。これを食い止めるため、地域の子どもたちが昆布の種付けから収穫までを体験し、環境保全に関心を持つことで未来の海を救う力となることを目指しています。

イベントのプログラム内容は、(1)種付け体験と(2)漁業者による昆布生産に関する説明から成り立っています。参加した子どもたちは、自分たちが実際に行った作業が、地域の海の未来に寄与することを学びとても前向きでした。「初めての体験だったけれど、とても楽しかった。次の収穫体験も楽しみ」という感想が多く寄せられ、教育的な成果も十分にあったようです。

本プロジェクトの推進によって開発された新商品「冷たい函館塩ラーメン」には函館産の真昆布が使用されています。これにより、持続可能な食料システムに貢献しつつ、地域特産品の価値を再発見するきっかけにもなっています。この商品は、「FOOD SHIFT セレクション 2025」の優秀賞を受賞し、その品質やサステナビリティの視点が高く評価されました。環境負荷の低減や持続的な供給を意識した商品選びは、今後の食文化にも大きな影響を与えるでしょう。

参加者からの声の中には、「地域を知るための良いきっかけになりました」と言った前向きな意見もありました。校長の東谷公義氏は、「この取り組みを通じて、生産現場の方々と協力しながら地域を元気にできると思います」と期待を込めて話しました。また、漁師の高谷氏は「生産量を増やすだけでなく、消費も増やす必要がある。このようなプロジェクトを通じて、私たちの海の環境を取り戻したい」という思いを語りました。

プロジェクトの実施にあたっては、函館市の佐藤貴洋課長が「これらの活動が地域活性化に繋がることを私たちは目指しています」としっかりとした支援を約束しました。今後もセブン‐イレブンは地域連携を強化し、持続可能な未来に貢献していく姿勢を示しています。

この「海とこんぶの森プロジェクト」は、ただのイベントにとどまらず、地域の未来を担う青少年たちにとって重要な学びの場となることでしょう。海を守る取り組みが、次世代に引き継がれていくことを期待しています。持続可能な社会作りに向けて、愛する海と未来のために、私たち一人一人ができることを考えるきっかけになるに違いありません。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: 函館市 FOOD SHIFT 海とこんぶの森

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。