クロノスイス、新たな挑戦を未来へ
スイスの高級機械式時計ブランド、クロノスイスがついに「ネオ デジター」を発表しました。このモデルは、2005年の初代「デジター」の復刻版で、針を持たないユニークなデザインが特徴です。日本の正規代理店での販売が決まり、未来的でありながらノスタルジックな印象を与える時計が再び姿を現します。
20年の時を超えて
初代「デジター」が世に送り出されてから20年。創業者であるゲルド=リュディガー・ラングの精神を引き継ぎ、「ネオ デジター」は新たに生まれ変わりました。従来の機械式時計の常識を覆すことを目指し、独自の技術とデザインが融合しています。
ヴィンテージデザインと革新
この時計は、1920年代から30年代にかけての機械式革新の時代からインスパイアされています。この時代には、針のない時計が普及し始め、デジタル表示とジャンプ式時刻表示が開発されました。クロノスイスは、その意義を現代に生かし、新たな挑戦として「ネオ デジター」を登場させています。
精巧なデザイン
「ネオ デジター」のデザインは、建築学的な長方形のレクタンギュラーケースが特徴です。オリジナルモデルの樽型シルエットを忠実に再現しつつ、アトリエ・ルツェルンのデザインチームによってモダンな仕上がりに進化しています。サンドブラスト加工が施されたケース側面は、幾何学的な美しさを引き立て、シャープな印象を与えます。
デジタルレギュレーター
「ネオ デジター」は、針の代わりに湾曲した文字盤に3つの窓を配置したデジタルレギュレーターです。12時位置には「ジャンピングアワー」、中央には「スイープミニッツ」、6時位置には「スイープセコンド」が表示され、かつてない新しい時計のスタイルが実現しました。手巻きキャリバーC.85757を搭載し、正確な時間をリズミカルに表示します。
職人技術が息づく
裏蓋に備わるサファイアクリスタル製のウィンドウからは、精密なムーブメントの動きを見ることができます。また、職人によるギョーシェ装飾が施されたゴールドやルテニウムメッキの部品が美しい仕上がりを誇ります。これは、クロノスイスの豊かな歴史へのオマージュでもあります。
仕様と販売情報
「ネオ デジター」は、各モデルともに価格が2,970,000円(税込)で、世界限定各99本が販売されます。ケースサイズは縦48mm、横30mm、厚さ9.7mmと手首にフィットしやすいデザインです。発売は2025年12月を予定し、高いコレクター価値を秘めた仕上がりとなっています。
クロノスイスとしての新たな歴史を築く「ネオ デジター」。針のない時計が持つ趣と革新性を感じてみてはいかがでしょうか。見逃せない一品です。