バリアフリー楽器「かんぷれ」完成発表会開催
障害を抱える人々に音楽の楽しみを提供するために開発された新しい楽器「かんぷれ」(正式名称:KANTAN Play core)が、ついに完成し、その発表会が2025年4月28日(月)に行われます。この発表会は、同時にYouTubeライブでも配信され、広く一般の皆様にも注目されています。
発表会の概要
日時: 2025年4月28日(月)13:30〜14:30
会場: +NARU NIHONBASHI
東京都中央区日本橋本町1丁目4−12 カネダ日本橋センタービルディング1階
定員: 30名(予定)
申込方法:
こちらから予約可能です
記者の方々には事前予約をお願いしております。
ライブ配信:
InstaChord公式YouTubeチャンネルにて配信。
一般の観覧者も参加可能となっており、タッチアンドトライや質疑応答は記者の方を優先する場合がありますが、音楽愛好者にとっても特別な機会となることでしょう。
かんぷれの特長
「かんぷれ」は手のひらに収まるサイズで、スタイリッシュな形状を持つ音楽ガジェットです。初心者でも簡単に音楽を奏でることができるように設計されており、楽譜に表示された数字をテンキーで押すだけで音を出せます。この仕組みは「KANTANミュージック」と呼ばれ、国際特許も取得しています。楽器に触れたことがない人でも、すぐに音楽を楽しめる環境が整っています。
さらに、専用アプリ「KANTAN コード」を用いれば、数十万曲もの楽譜を簡単に手に入れることができるため、演奏の幅も広がります。
かんぷれは、ドラムやベース、ギターなど、6つの楽器を同時に演奏できる新しいプレイスタイルを実現しています。ユーザーが自由に演奏フレーズを編集したり、自動演奏機能を活用して伴奏を作ることも可能です。これにより、一人でもバンドのような厚みのある演奏を楽しむことができるでしょう。
拡張性とカスタマイズ
この楽器はUSB、Bluetooth、Wi-Fiなどの接続ポートを備えており、外部デバイスと連携することができます。これにより、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能となり、色々なセンサーやスイッチを活用して操作スタイルを自由に設計できるメリットがあります。
特に身体障害を持つ方のために、カスタマイズが進められ、操作しやすい環境を整える試みが行われています。
音楽フェスへの出演
発表会の中でも注目されるのは、アクセシビリティアドバイザーとして関与している山下智子さんが、滋賀県近江八幡市で開催される音楽フェス「Various Values OMIHACHIMAN 2025」に出演予定ということです。生まれつき重度の脳性麻痺をお持ちの山下さんですが、音楽やスポーツ活動に意欲的に取り組んでいます。カスタマイズされた「かんぷれ」を使い、素晴らしい音楽パフォーマンスを届けることでしょう。
イベント詳細:
日時: 2025年4月20日(日) 10:42-10:52
会場: 近江八幡運動公園(近江八幡市津田町18) サンシャインステージ
企業の背景
この革新的な楽器を開発したのは、InstaChord株式会社であり、「すべての人が楽器を弾ける世界をつくる」ことを理念に掲げています。代表を努めるのは、音楽家のゆーいち(永田雄一)氏です。自身が楽器に対する壁を感じた経験から、誰もが音楽を楽しめる楽器の開発に取り組むようになりました。
彼らの第一弾製品「InstaChord」は、クラウドファンディングで大きな支援を受けて製品化されています。現在、聴覚障害の方も楽しむことのできる楽器の開発にも関与しており、さらなる広がりを見せています。「かんぷれ」は、楽器への挑戦を諦めていた人々から、プロの作曲家まで、多様な層に支持される製品として、音楽体験の新たな可能性を提示しています。
製品情報
- - 製品名: KANTAN Play core -かんぷれ-
- - 価格: 33,000円(税込)
- - 発売日: 2025年5月下旬(未定)
- - 開発・販売: InstaChord株式会社(東京都目黒区)
- - 製造: M5Stack Technology Co., Ltd (中国広東省深圳市)
- - ホームページ: 製品HP | 企業HP
この新しい楽器「かんぷれ」がもたらす音楽の楽しさと可能性に、ぜひ注目してください。