北千住で味わう文楽の魅力
2023年5月、北千住・シアター1010にて、国立劇場による文楽公演が開催されます。これは北千住の地で3度目の文楽公演となり、伝統的な芸能を手軽に楽しむチャンスです。特に、短時間で本格的な文楽を堪能できる《文楽名作入門》も併せて実施され、初めての方にもご好評いただける内容となっています。
プログラムの魅力
今回の公演は、第一部・第二部で平安時代の陰陽師・安倍晴明にまつわる『芦屋道満大内鑑』や、悲劇の顛末を描く『義経千本桜』をお楽しみいただけます。第三部では、近松門左衛門の名作『平家女護島』も含まれており、さまざまな視点で文楽の魅力を味わうことができます。
第一部:『芦屋道満大内鑑』
この作品は、安倍晴明の誕生伝説を中心にして親子の情愛を描いています。特に目を引くのは、加茂保名が狐の化身と出会うシーンで、演技や音楽が見事に調和し、観る者に深い感動を与えます。
第二部:『義経千本桜』
源平合戦を舞台にしたこの作品は、義経の受難とその家臣たちの活躍を描きます。特に「渡海屋・大物浦の段」は、視覚的にも壮大であり、平家滅亡の物語を力強く表現しています。歌舞伎舞踊の要素を取り入れた場面も多く、観客の心を掴みます。
第三部:《文楽名作入門》
本格的な文楽を初めて体験する方へ向けて行われるこの入門編は、手頃な価格で解説付きの上演が楽しめます。ここでは『平家物語』が元ネタの『平家女護島』が紹介され、俊寛僧都の悲劇を深く味わうことができます。
全国最先端の劇場
シアター1010は、北千住駅と直結した便の良い場所にあり、多彩な公演に対応した会場です。周囲には商業施設や飲食店も豊富で、観劇後の楽しみもあります。また古き良き街並みを感じさせる北千住は、観劇とともに街歩きをするにもぴったりです。
公演詳細
国立劇場の文楽公演は、2023年5月9日から27日までの間で開催され、各部ごとのチケットもリーズナブルに設定されています。特に学生割引も用意されているため、若い世代にもぜひ足を運んでもらいたいところです。特別席も用意されており、障害者の方にも配慮した設備が整っています。
チケット情報
- - 第一部・第二部:9,000円(学生6,300円)
- - 第三部:5,000円(学生3,500円)
公演のスケジュールは、第一部が午前11時、第二部が午後3時15分、第三部が午後7時から開始される予定です。指定席の予約は早めに行っておいた方が良いでしょう。
北千住のシアター1010で、本格文楽の世界に触れ、素晴らしいひとときを体験してみませんか。