2025年8月13日、ビジュアル系2.5次元歌い手グループ「騎士X」が、日本武道館で待望の初のワンマンライブ『騎士X - Knight X - 1st ONE MAN LIVE 2025 in 日本武道館』を成功裏に開催した。グループは、5月に新メンバーのタケヤキ翔を迎え、騎士Aから騎士Xへと改名。新たなスタートを切った彼らにとって、このライブは特別な意味を持っていた。昼夜2公演が行われたうち、今回は夜公演“Knight”の模様をお届けする。
開演前、ファンたちの期待感が高まる中、ステージ上には白い椅子が煌びやかに照らされていた。突然、爆発音が響き渡り、ステージの上段には黒騎士の衣装を身にまとったメンバーたちが姿を現す。オープニング曲は8月9日に公開された「XSlay」。重厚なビートと美しいハーモニーが融合し、観客を圧倒する。
続いて、ダンスと共にファイヤーボールが舞い上がる「BOOGIE DOWN」では、しゆんとタケヤキ翔、ばぁうとてるとくんが完璧な息の合ったパフォーマンスを披露。さらに、7月19日に発表された彼らの初オリジナル曲「ピキ」も続き、自信に満ちた歌声とダイナミックな表現で観客を魅了した。
ファンの呼称である「Alice」と共に大合唱した「We're X」では、各メンバーの個性が光り、場内は熱気に包まれた。この後、彼らはそれぞれのステージパートを駆使してファンとの一体感を深めていく。
MCのセッションでは、ばぁうが「今日は僕たちの初めてのワンマンなんすよ!」と興奮を抑えられずに語ると、しゆんが「最高の時間を届けるから、よろしくお願いします」と感謝の気持ちを伝えた。タケヤキ翔も「今日はついてきてください」と呼びかけ、一体感がさらに強まった。
「IGNITE」は、客席と一体になってのパフォーマンスが印象的で、互いに近づき合う場面も。ばぁうとてるとくんのセクシーな仕草に、観客からは歓声が上がる。続く「Jump!」では、メンバーのカラーを施したステッキを持ち、華麗なダンスが展開され、観客も共に弾ける様子はとても盛り上がっていた。
初の試みとして、タケヤキ翔が提案する“歌ってみた”コーナーでは、しゆんとてるとくんのカバー「GO GO CRAZY」が披露され、タケヤキ翔とばぁうも「吉原ラメント」を披露。二組のデュオもまた、聴く者の心を掴む。
後半には、4人が玉座に腰掛ける圧巻のパフォーマンス「KING」が場内を盛り上げ、「真世界」、そして「刀光剣影」では和の要素を取り入れた演出が展開される。この日は、各曲にちりばめられたストーリーと演出が光り、ファンを目の前にして全力で表現する姿が印象的であった。
また、感動的な瞬間も多く、「飴色花火」では集まったファンに感謝を伝え、しんみりとした雰囲気が漂った。そして、しゆんからは「Mad Snow」に導かれる言葉が続き、切ないバラードが流れることで場内は静まりかえり、その後も熱い盛り上がりを見せた。
最後に発表された新曲「名も無き夢の中」は、全員のコーラスが響き渡り、ダイナミックなクライマックスで会場がひとつに。打ち上げ花火が華やかに夜空を彩り、観客との絆が深まった瞬間だった。アンコールにはメンバーたちが再び舞台に上がり、感謝の気持ちを率直に語り合った。「Night Escape」という楽曲で、歌声と感情が交錯し、彼らの信頼関係も垣間見えた。
最後に行われた特別映像の発表では、『JUNON』の表紙やファンミーティングの開催も発表された。新たな道を歩み始めた騎士Xが、これからどんな冒険を繰り広げていくのか、ファンはその進展から目が離せないであろう。彼らは新たな挑戦を続けていく確信を与え、期待を集める素晴らしい夜となった。今後の活動にますます注目が高まる。
これからも騎士Xは、声とビジュアルを武器に、多くのファンと共に夢を追い続けていくことだろう。ライブの模様や思い出は、今後の活動をより一層楽しみにさせてくれるに違いない。彼らの新たな展開に期待が駆け巡る。