筋トレ効果を引き出すためのタンパク質摂取法とは？

筋トレブームが続く昨今、筋肉の成長を促進するために欠かせないのがタンパク質です。しかし、具体的に「いつ」、「何を」、「どのように」摂取すればいいのか、多くの人が疑問に思っていることでしょう。ボディビルダーであり、日体大教授の岡田隆氏が著書「筋トレ効果を最大化するタンパク質戦略」を通して、最新の研究成果を基にしたタンパク質の摂り方について指南しています。

タンパク質は必要不可欠

筋トレをする上で、筋肉の元となるタンパク質は必須です。筋肉は、日常生活でのエネルギー消費や運動時の力を発揮するために必要な成分であり、その合成にはタンパク質が不可欠です。運動によって破壊された筋線維を修復し、さらに強く成長させるためには、適切なタイミングでのタンパク質の摂取がポイントになります。

「ゴールデンタイム」の重要性

著書の中で岡田氏は、「トレーニング後30分以内にタンパク質を摂る『ゴールデンタイム』が本当に効果的なのか？」という疑問に対して、最新の研究結果を基に解説しています。この時間帯に適切なタンパク質を摂取することで、筋肉の回復が促進され、結果的に筋肥大が期待できるとされていますが、これには個々の体質やトレーニング内容に応じた視点が必要です。

プロテイン利用の是非

プロテインパウダーの活用を推奨する著者ですが、これは全ての人に必要かという問いに対しては、慎重な意見を持っています。食事から十分なタンパク質を摂取できている人は必ずしもプロテインを摂取する必要はありません。しかし、忙しい現代人にとって、効率的にタンパク質を補う手段としては非常に有効だと言えるでしょう。

岡田隆氏のプロフィール

岡田隆氏は、日本体育大学の教授でありボディビルダー、経験豊富な理学療法士でもあります。彼はトレーニング科学とスポーツ医学に基づいた身体づくりのスペシャリストとして知られ、実践としてボディビル競技を続けています。2023年にはWNBF世界選手権で優勝するなど、その成果は著しいものがあります。さらに、過去には日本オリンピック委員会の強化スタッフとしても活躍し、数々の名選手たちを指導し、オリンピックメダル獲得に貢献しています。