最近話題のドラマ『令和に官能小説作ってます』は、官能小説というテーマを扱った異色のお仕事ドラマです。今回は、制作陣のインタビューを通じて、その魅力や舞台裏に迫ります。
このドラマの第7話「盗作疑惑」では、視覚的に印象深い17分間のワンカット撮影が実施され、通常の30分ドラマとは一線を画した演出が話題となりました。主人公の新人編集者・ましろを演じる桃月なしこが、彼女が担当する作家・神室の新作発売を巡る物語が展開し、同じく人気作家の御手洗との対決が描かれます。各キャラクターが織り成すドタバタ劇も見逃せません。
この作品を制作したのは、監督の山口淳太氏、脚本家の我人祥太氏、そしてプロデューサーの石田雄作氏の三名です。彼らは、官能小説が持つ魅力とその制作過程の真実をドラマとして映し出す点に特別な使命感を持って取り組んでいます。
まず、プロデューサーの石田氏は、本作の原案書が「官能小説」というテーマの面白さを感じさせてくれると語ります。「官能小説」は、デジタル全盛の現代において巧妙に欲望を表現するための文学であり、想像力を掻き立てる要素が多いことが今の時代にマッチしていると感じています。
また、山口監督はこのテーマに対し、初めは戸惑いもあったものの、コメディとしての要素を取り入れ、官能小説の歴史を紐解くことに果敢に挑戦しました。彼は特に、出演者が表現する心情に配慮して、ハラスメントの要素を避けることに力を入れています。
一方、脚本家の我人氏も「お仕事ドラマ」としての側面を重視し、視聴者が共感できるメッセージを届けることを心がけています。自らが持っていた偏見を取り払う過程も描かれており、視聴者に新たな視点を提供することがこの作品の目指すところです。
このように、ドラマ制作の背景にはさまざまな葛藤や試行錯誤が存在しましたが、特に各部署との調整は大変だったと石田氏は振り返ります。官能小説というテーマに対する偏見が、特に社内で強く反映され、制作過程での壁もあったとのこと。しかし、彼らはその偏見と向き合い、それを払拭するために努力を続けてきたのです。
製作過程での苦労を経て完成した第7話のワンカット撮影には、制作チーム全体の熱い想いが込められており、視聴者にも一層の感動を与えることでしょう。リアルな演技と流れるようなカメラワークが一体化し、視聴者をこの物語の世界に引き込んでゆきます。
このドラマは、ただ「官能小説」という一面だけでなく、さまざまな働き方や職業の多様性に目を向けたストーリーもあり、幅広い視聴者に訴えかける内容になっています。第1〜5話ではコメディ要素が強調されていますが、第7話以降はより深いメッセージが描かれるようになるとのこと。これからの展開から目が離せません。
「官能小説」というテーマが多くの人々にどのように受け入れられてゆくのか、そして視聴者が何を感じ取るのか、ぜひとも注目していただきたいと思います。
今後の配信については、TVerやDMM TVでの見逃し配信が実施されているため、過去のエピソードも手軽に楽しむことができます。ぜひこの機会に『令和に官能小説作ってます』を体験してください。