2026年さっぽろ雪まつり：縄文時代の精神を伝える大雪像登場！

2026年さっぽろ雪まつり：縄文時代の心を現代に伝える

2026年2月4日からスタートする「さっぽろ雪まつり」、注目の大雪像が大通4丁目STV広場に登場します。テーマは「祈り〜縄文からのメッセージ〜」。この作品は縄文時代の象徴である中空土偶をモチーフにしており、現代に生きる私たちに自然と人間の関係性を問いかけています。

縄文時代とは？

縄文時代は、今からおよそ15,000年前から2,400年前まで続いた日本の先史時代を指します。この時代を生きた縄文人は、自然の恵みを感謝しながら生活していました。彼らは、食べ物を得るために森や川といった自然を大切にし、動植物や土器・石器に命が宿ると認識していました。これが「祈り〜縄文からのメッセージ〜」にも表れています。

大雪像の主役、茅空（カックウ）

大雪像の中心には、縄文時代の中空土偶「茅空」が配置されています。これは約50年前に南茅部町で女性によって発見され、一時代を彩った貴重な文化財です。茅空はその表情で、私たちが自然にいかに支えられているか、そして自然への感謝を忘れないようにと静かに語りかけてきます。

自然の恵みを表現した作品

大雪像では、豊かな森を象徴する木々や鹿といった生き物が配置され、さらに水の流れは海や川の要素を取り入れています。そして、狩りをする縄文人の姿も描かれており、「人は自然の一部」というメッセージが色濃く表現されています。現代社会では便利さの追求が進む中、私たちの生活の基盤である自然への感謝の気持ちが薄れていることが懸念されていますが、雪まつりを通じてその大切さを再認識させられます。

雪の中のメッセージ

「人は、もっとも小さな自然」という言葉を基に、今回の大雪像は制作されました。雪という自然の産物を通じて、我々がどれほど周囲の自然に依存しているかを改めて思い起こさせる重要な場となるでしょう。

この大雪像を手がけるのは、長年の経験を積んだ「さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会・第3雪像制作部会」の皆さんです。彼らは圧倒的な迫力と繊細なディテールを雪で表現し、訪れる人々を圧倒させることでしょう。