久留米第九2025
2025-12-02 14:45:24

久留米が生んだ第九、2025年開催決定!市民の想いが詰まった音楽祭

久留米第九2025が響く



2025年12月28日(日)、久留米市の中心地にある久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、待望の音楽イベント「久留米第九2025」が開催されます。今回は、歴史的な背景を持つこの公演の魅力と、市民の情熱がどのように反映されているかをご紹介します。

大合唱の歴史を探る



この「久留米第九」は、単なる音楽のイベントではありません。それは100年以上前、日本で初めて一般聴衆がベートーヴェンの第九交響曲に接した場所であり、その地元の人々の手によって紡がれた物語です。

1919年12月3日、久留米高等女学校でドイツ兵たちが演奏したこの第九は、日本における第九誕生の瞬間と言われています。当時、久留米には、多くのドイツ兵が捕虜として暮らしており、音楽活動が非常に盛んだったのです。彼らによって演奏されたこの楽曲が、久留米を音楽の街へと導いたのです。この歴史を知ると、音楽の響きが一層特別なものとして心に響きます。

市民がつくる音楽の舞台



「久留米第九を歌う会」は、2019年の第九初演から続く市民主体のプロジェクトです。公演は毎年行われ、2023年には第2回を迎えることができました。しかし、コロナ禍を経験しながらも市民の情熱は消えず、より多くの参加者が集まっています。

「初回は九州交響楽団に協力いただいたのですが、2回目以降は市民自らの力で管弦楽団を編成することにしました」と事務局長の山坂さんは話します。特定の団体や母体がなく、参加する意志のある人々が年々集まり、オーケストラをゼロから結成するというこの独自のシステムは、全国でも珍しい試みです。

現在、管弦楽団のメンバーは80名を超え、合唱団も200名以上が参加しています。年齢層も幅広く、初心者から経験者まで、親子での参加も見られます。

音楽の未来を担う若者たち



更に注目すべきは、今年から中学生が部活動の一環として本公演に参加することになった点です。若い世代にこの「第九」の歴史を伝え、未来へとバトンを渡していくことがこのイベントの大きな目的です。「久留米に深い縁がある第九の物語を、もっと多くの人に知ってもらいたい」と山坂さんは語ります。

これまでの「第九」は、全国各地で上演されていますが、ここ久留米では、市民の力によって毎年新たに編成されたオーケストラが舞台に立っています。そして、全ての参加者がこの瞬間を待ち望んでおり、1音1音を丁寧に練習しながら創り上げていく様子には、まさに市民の温かい想いや深い情熱が見えます。

まとめ



今年の12月28日、その歴史的な瞬間を見逃さないでください。久留米第九は、ただの公演ではなく、久留米の土地に息づく音楽の歴史が交差する特別な舞台です。 市民が作り上げる大合唱が、再び観客の心を震わせる瞬間をお見逃しなく。皆様のご来場を心よりお待ちしています。


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