イオンエンターテイメント、ベトナムに映画事業の新たな一歩を踏み出す

イオンエンターテイメントの海外進出

イオンエンターテイメント株式会社（以下、イオンエンターテイメント）は、ベトナムの映画館運営会社であるBETA MEDIA JSC（以下、ベータメディア）との合弁により、AEON ENTERTAINMENT VIETNAM CO., LTD.を設立しました。この新会社は、ベトナムのエンターテイメント市場への本格的な進出を意味します。

ベトナムのエンターテイメント市場

近年、ベトナムでは映画、イベント、デジタルコンテンツの需要が急激に増加しており、エンターテイメント業界全体が成長を続けています。この流れを受けて、イオンエンターテイメントは、現地市場における競争力を高めるために、ベータメディアとの協業を決定しました。彼らの持つ独自のマーケティング戦略と現地ネットワークが、今後の展開において大きな力となるでしょう。

初の海外展開

今回の合弁会社設立は、イオンエンターテイメントにとって初めての海外ビジネスとなります。2025年3月13日には、ベトナム内に1号店を開業予定です。イオンエンターテイメントは、日本国内での映画館運営のノウハウを生かし、品質の高い体験を現地のお客さまに提供することを目指します。

シナジー効果

合弁会社は、イオンエンターテイメントが持つ映画館の運営ノウハウと、ベータメディアの現地市場における深い知識とリソースを組み合わせることで、シナジー効果を生み出す狙いです。これにより、映画鑑賞を超えた新たなエンターテイメント体験を提供することができると期待されています。

ベータメディアの強み

ベータメディアは、2014年に設立され、「すべてのベトナム人に手頃な映画体験を」提供することを掲げています。彼らが運営するチェーンのベータ・シネマは、ユニークなデザインと効率的な運営によって、質の高い映画体験を提供しています。COVID-19パンデミックの影響からも迅速な回復を遂げ、2023年の収益は2019年のピーク時と比較して150%の成長を記録しました。

現在、ベータメディアは全国に20のシネマコンプレックスを展開し、年間600万人の顧客にサービスを提供しています。市場でのシェアは急速に拡大中であり、主要企業の一つとして地位を確立しています。

今後の展望

イオンエンターテイメントは、「感動の輪を、つくる、広げる。」をブランドコンセプトとし、日本国内に留まることなく、ベトナムの消費者にも驚きと感動を届けることを目指しています。この新たな挑戦により、両社の互恵的な発展が期待され、今後の展開が注目されます。新会社の設立は、ベトナムのエンターテイメントの未来を切り開くための重要なステップとなるでしょう。