新春公演『home~りんごさんのうた~』が東京で初上演!
青森県弘前市出身の文筆家・世良啓氏が初めて戯曲を書き下ろした舞台『home~りんごさんのうた~』が、2026年1月13日から1月18日にかけて東京の座・高円寺にて上演されます。この作品は青森の魅力をしっかり感じられる企画で、青森市出身の演出家であり俳優の三上陽永氏が手掛けています。
この舞台は、青森りんご植栽150周年を記念したタイアップ事業としても注目されており、物語の舞台も津軽のりんごを巡る内容です。戯曲は昨年第68回劇作家協会新人賞で唯一、北海道東北地区からの作品として一次通過を果たしました。そして青森公演も青森市や弘前市、藤崎町の後援を受けています。
舞台の発展過程
本作は昨年4月に弘前れんが倉庫美術館での初読み合わせからスタートし、さまざまな形で試演を重ねてきました。10月には弘前昇天教会で音楽朗読劇としての形に、11月にはリーディングドラマとして、そして今年の5月から新たなキャストを迎えて舞台化が進められました。こうして種から育ててきたこのプロジェクトが、いよいよ東京の舞台に登場します。
特徴的な演出とキャストの魅力
この作品の見どころは、何と言っても青森が根付いたりんごをテーマにした物語と、その中に漂う地元の方言の豊かさです。「りんごさんのうた」という副題が意味する通り、多くの楽曲が劇中で彩りを放ちます。特に、弘前市在住のシンガーソングライター・koyomiさんによる楽曲や「りんごの唄」といった親しみのある曲も楽しめるでしょう。
出演者には、東京と青森の二人の「歌うりんごさん」、つまり山﨑薫さんとジョナゴールドさんがダブルキャストで登場します。山﨑さんは東京を拠点に活躍する実力派の女優で、彼女の歌声は多くの人々を魅了しています。一方のジョナゴールドさんは元「りんご娘」のメンバーとして知られており、今回が本格的な舞台初挑戦です。
加えて、東京公演では東京の実力派俳優たちが、標準語バージョンで劇を演じ、観客に新たな体験を提供します。
不朽の名作を新たな視点で
ぽこぽこクラブは2013年に生まれた演劇ユニットで、これまで多くの名作を生み出してきました。今回も三上氏のもとで新たな表現に挑み、青森と東京、そして演劇の現場と農業など異なる分野をつなごうという試みがなされています。この新春公演は、演劇を通じて青森の文化と人々の心をしっかりと結びつける重要な機会です。
公演の詳細やチケット情報は、公式サイト(
ぽこぽこクラブ公式ページ)からご確認いただけます。チケットはすでにカンフェティで販売中です。青森に根ざしたこの舞台をぜひご覧くださり、皆さんの心を温める作品を体験してください。