美空ひばりの音楽の旅を感じる新アルバム『HIBARI Crossover』

美空ひばりの新たな挑戦『HIBARI Crossover』がついに登場！

2025年5月29日、音楽界の伝説、美空ひばりのアルバム『HIBARI Crossover』が満を持してリリースされました。本作は、演歌や歌謡曲のイメージが強い美空ひばりが、これまでのキャリアを通じて挑戦してきた様々な音楽ジャンルを集めた集大成とも言えるアルバムです。

美空ひばりは、デビュー当初からジャズやポップスなど、幅広いジャンルの楽曲に挑戦してきたアーティストです。そのため、世代を超えたファンに愛され続けてきました。特に最近ではシティポップブームが起こり、いま再び美空ひばりの音楽に触れる機会が増えてきています。これに呼応するように、彼女の音楽の多様性が改めて注目されています。

アルバムの魅力

『HIBARI Crossover』には、美空ひばりの多彩な音楽人生を彩る名曲が揃っています。中でも特筆すべきは、1988年に秋元康のプロデュースで発表されたラストアルバム『川の流れのように～不死鳥パートII～』から、作曲家・林哲司が提供した「背中」など、数々の名曲が収録されている点です。また、林哲司以外にも、見岳章や後藤次利といった著名なミュージシャンも楽曲を提供し、再び美空ひばりと共演しています。

特に1983年に来生たかおが作曲、坂本龍一が編曲を手がけた「笑ってよムーンライト」は、彼女の新たな一面を引き出した楽曲として、大きな注目を集めました。そして、1967年にグループ・サウンズ全盛期に発表された「真赤な太陽」は、ジャッキー吉川とブルー・コメッツをバックに歌い上げたことで、ヒット作として今も多くの人に愛されています。

これらの曲は、いずれもジャンルを超えて美空ひばりの独自の世界観を表現しており、新アルバム『HIBARI Crossover』でもその魅力を存分に楽しむことができます。