俳優と妻の深い絆を描いたドキュメンタリーが最優秀賞受賞

HTB制作テレメンタリー「生ききる～俳優と妻の夜想曲～」が最優秀賞受賞

2024年4月18日、北海道テレビ放送（HTB）が制作したテレメンタリー「生ききる～俳優と妻の夜想曲～」が、全国24局が競うテレメンタリー2024年度表彰式で最優秀賞を受賞しました。このドキュメンタリーは、がん治療に挑む俳優・脚本家の苦悩と、彼を支える妻との深い絆を描いています。

テレメンタリーの特徴とは？

テレメンタリーは、1992年にスタートしたテレビ朝日系列の特別番組で、毎週異なる地域の制作によるドキュメンタリーが放送されています。社会問題や地域の課題に焦点を当てた作品で構成されており、毎年4月に過去1年分の作品を対象とした表彰が行われます。最優秀作品はアンコール放送され、多くの視聴者に再びそのメッセージを届ける機会が与えられます。

今回の受賞は、HTBが2020年度に「おっぱい2つとってみた～46歳両側乳がん～」以来の快挙であり、受賞作品がアンコール放送されることで、多くの人々にその感動が再び伝わることとなります。

「生ききる～俳優と妻の夜想曲～」の内容

最優秀賞を受賞したこのテレメンタリーは、60歳の俳優・脚本家ががんと闘いながら、新たな芝居を製作するまでの厳しい道のりを追ったものです。治療しなければ余命半年と宣告された彼は、痛みに苦しみながらも舞台に立ち続けます。一方、彼の妻もまた、現実から目を背けたくなる想いを抱えています。この作品は、病気という試練が夫婦の関係にどのような影響を与えるのかを鋭く描き出しています。

沼田博光による取材では、彼は「2人の俳優が互いを思いやりながらも前を向いていく姿に、多くの人が心を揺さぶられました。この賞は斎藤さんとそのご夫婦が受け取ったものだと思っています。辛い闘病の最中ですが、少しでも彼らが励みに感じてもられれば嬉しい」と述べています。