2023年2月6日、東京・あうるすぽっとにて、今江大地が主演する舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』が待望の初日を迎えました。この作品は、イギリスの喜劇作家であるレイ・クーニーの息子、マイケル・クーニーの代表作であり、観客の心を掴む熱い笑いに溢れています。2月9日までの東京公演の後、愛知や大阪でも上演される予定で、多くの観客がこの作品の魅力に触れることができます。
物語は、ロンドン郊外に住むエリック・スワン(今江大地)が主役です。彼は2年前に仕事を失い、自分を偽って社会保障手当を不正に受け取り、生計を立てていました。エリックは妻・リンダにそのことを隠すため、徐々に嘘が積み重なっていくことに。良心の呵責から、その嘘を清算するため、エリックはでっちあげた架空の人物を抹殺しようと決意しますが、そこに憂慮すべき人物が現れます。それは、社会保障省の調査員ジェンキンズです。
エリックは、仲間の間借り人ノーマン(松本幸大)と共に、現実を誤魔化すための翻弄を展開します。コメディとしての醍醐味が詰まったこの舞台で、2人の生き生きとした演技が観客を引き込み、その間に起こるドタバタが笑いを誘います。今江のキレのあるセリフ回しと、松本の大らかな魅力が、この絶妙なコメディの世界に彩りを加えています。
また、舞台にはエリックの妻リンダ(古畑奈和)や、ミスター・ジェンキンズ(清水順二)など、個性豊かなキャラクターたちが登場し、物語を一層楽しませてくれます。劇中の攻防は息を飲むほどの緊迫感を生み出し、クライマックスでは思わず大笑いしてしまう瞬間が待ち受けているでしょう。この作品の見どころは、コメディの面白さが全開となっている点です。
演出を手掛ける林明寛は、舞台が観客と一体になっていく楽しさを強調し、多くのお客様にこの作品に参加してもらいたいと期待を寄せています。初日の前日には公開舞台稽古も行われ、出演者の緊張感が伝わってきました。みんなの気持ちが一つとなり、作品がより一層の完成度を迎えた様子でした。
主演の今江は、膨大なセリフを覚える苦労がある一方で、この舞台でひときわ生き生きしたご自身の姿を観客に見てほしいと力強い意気込みを見せています。また松本も、稽古を通して確信を持つようになり、お客様のパワーが必要だと述べ、劇場で観てほしいと訴えています。
『キャッシュ・オン・デリバリー』は単なる舞台ではなく、観客と共に笑い合うコメディの真髄を堪能できる作品。個性豊かなキャストや演出の工夫によって、きっとその場の雰囲気に引き込まれることでしょう。ぜひ劇場でその魅力を直接体感してみてください。
公演情報
- - 東京公演: あうるすぽっと 2023年2月6日(木)~9日(日)
- - 愛知公演: 名古屋市中川文化小劇場 2023年2月14日(金)~16日(日)
- - 大阪公演: 松下IMPホール 2023年3月8日(土)~9日(日)
この公演はマイケル・クーニーによる脚本、小田島恒志の翻訳、林明寛の演出によるもので、各地で多くの観客に笑いと感動を提供すること間違いなしです。