HTB制作テレメンタリーPlusが大賞を受賞
北海道テレビによって制作されたテレメンタリーPlusの作品「生ききる~ある俳優夫婦のダイアローグ~」が、2025年度の日本医学ジャーナリスト協会賞で見事に大賞を受賞しました。この受賞はHTBにとって初の快挙であり、北海道のメディアとしても同様に初めての栄誉となります。
日本医学ジャーナリスト協会賞は、2012年に設立され、質の高い医療ジャーナリズムの定着を目指しています。選考基準には「オリジナリティ」「社会へのインパクト」「科学性」「表現力」があり、年々厳選された作品が選ばれます。
今回の受賞作は、2025年2月に放送された「生ききる~俳優と妻の夜想曲~」の続編で、俳優であり演出家、劇作家の斎藤歩氏がテーマの中心に据えられています。斎藤氏は、癌と闘いながらも舞台での表現を続ける姿を描くことで、「生と死」というテーマに挑みました。このドキュメンタリー作品では、夫婦がそれぞれの人生の痛みと向き合いながらも、お互いの支え合いを示し、希望と勇気を視聴者に届けています。
視聴者からは、「生きるという重み」を感じさせる作品との評価が多く寄せられ、彼らの心の葛藤が強く描かれているため、「死を迎えること」と向き合う重要性を認識させる内容となっています。このように多くの反響を呼び、「大賞」を受賞するに至りました。
沼田博光ディレクターは受賞に際して、「このような栄誉ある賞を頂けたことに感謝しています」と語り、作品制作にあたっての学びや試みについて言及しました。癌が日本人にとって身近な問題であることを踏まえ、視聴者が自分自身の問題として捉え、家族や友人とどう向き合っていくかを考える契機を提供したいとの思いが込められています。
 番組の放送概要
この番組は、毎月1回(日曜日)に関東エリアで放送され、時間は午前10時からです。2025年7月13日に放送され、北海道では7月20日午前10時30分から放送予定です。また、治療を受けなければ余命が半年と告げられた俳優・脚本家が、新しい舞台を作り上げる姿を密着取材しました。
この作品は、医療用麻薬を服用しながらも舞台に立つ俳優と、夫の状況を受け入れがたい妻の姿を描いており、夫婦間の心の交流と愛情が際立っています。そして、たとえ結末が分かっていても、前を向き続ける力強い姿を観せています。作品を見終えた視聴者からは、感動の声が多く寄せられました。
 表彰式の開催
表彰式は2025年11月14日(金)に東京で行われ、受賞者を交えたシンポジウムも予定されています。特にこの場で、作品に込められた思いや意義を広く伝える機会となることが期待されています。
また、番組の詳細については公式ホームページをご覧いただけます。これからの放送も注目です。