MASS-HOLEとBOMB WALKERが贈る「BANDIT LP」の魅力
日本のヒップホップシーンにおいて、MASS-HOLEとBOMB WALKERは独自の存在感を放っているアーティストです。2021年にWDsoundsからリリースされたアルバム「ze belle」以降、彼らは多くのライブパフォーマンスやDJ活動を通じて、その才能を発揮してきました。特にMASS-HOLEは、自身のビート制作に定評があり、地元松本でのショップ経営など多岐にわたる活動を展開しています。
一方、BOMB WALKERもまた、センスあるビートメーカーとしての地位を確立しています。2023年にDLiP RECORDSからリリースされたDUSTY HUSKYとのコラボアルバム「DAAM」では、その存在感を強烈に印象づけました。
2024年7月に配信された彼らの共作アルバム「BANDIT」は、待望のLP化が決定しました。これにより、二人のアーティストの音楽的進化が一層際立つ形となっています。リリースされるLPは、選りすぐりのトラックと新たに収録された未発表曲から構成されています。
LPの内容
A-side
A-sideには、まずタイトル曲「BANDIT」が収録されています。この楽曲は、DLiP RECORDSの音楽プロデューサーNAGMATICによる力強いビートと、DJ SEROWの巧みなスクラッチが見事に融合しています。次に登場するのは、今回のアルバムの目玉とも言える未収録曲「BLOCK2」です。このトラックでは、MASS-HOLEの盟友DJ SCRATCHNICEが手がけたRAWなビートの上で、MASS-HOLE、BOMB WALKER、そしてDUSTY HUSKYがマイクを交わし、非常に重厚感のある一曲に仕上がっています。続いて、MAC ASS TIGERとのコラボ曲「WAVE」が収録されており、こちらではMASS-HOLEがビートを担当しています。
B-side
B-sideでは、VILLAGE O.G a.k.a KILLIN-GとARTMCによるマイクリレー曲「DOWNHILL」が展開され、DJ GQによる疾走感溢れるビートが特徴です。また、未収録曲「TIME IS NOW」も収録されており、長野を代表するラッパーGUMP FLOWが参加。そして、NICCHOMEによるレゲエ風のビートの上で歌い上げるメッセージ性の強い一曲となっています。最後には、BOMB WALKERのビートメーカー名義「iCE PiCK」による「T.W.O.T.O.P」「FACE」といった2曲も収められており、アルバムとしての完成度が非常に高いです。
この「BANDIT LP」は、DAICHIによる一新されたアートワークとともに、地元を代表する全てのB-BOYやHEADSへと捧げられています。リリースは2025年7月9日で、価格は3,960円(税込)です。
ヒップホップの未来を担う二人のアーティストの共作「BANDIT LP」は、音楽ファン必見の一枚です。ぜひ手に取って、新たな音の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。