陰謀論耐性を育てる新感覚ボードゲームが登場！

「つまらない」「みっともない」という視点からコンテンツを発信する「ない株式会社」が、11月12日に新たなボードゲーム「都市伝説ダウト『証拠より論』」を発表します。このゲームは、人気雑誌「ムー」の監修のもと、プレイヤーが楽しみながら陰謀論への耐性を身につけることを目的としています。

ゲームの核心は、都市伝説を創作し、それを他のプレイヤーに伝えるというものです。参加者は「都市伝説カード」と「ナシ伝説カード」を手にし、偶然配られたカードの内容をもとに、架空の都市伝説を作り上げるという挑戦が待っています。

ゲームの流れ

プレイヤーたちは、ランダムに配られるカードをもとに5分間の準備タイムを取ります。この時間に、ナシ伝説カードに書かれた豆知識をヒントにして、見た目とは裏腹の面白くて怪しい都市伝説を構築します。なぜなら、良質な嘘は事実を巧みに絡めることで、プレイヤーを惑わしやすくなるからです。

さらに、現実に存在する都市伝説と似た内容を語った場合、役者たちはインターネットでその真偽を調査することも可能です。この検索体験を通じて、「真実とは何かを疑う姿勢」が自然に育まれ、陰謀論にまみれないための力を養うことを狙っています。

商品情報

- 商品名: 都市伝説ダウト「証拠より論」
- 価格: 4,950円（税込）
- 発売日: 2025年11月12日
- 内容: 都市伝説カード・ナシ伝説カード（60枚）、説明書（1枚）
- プレイ時間: 約20分
- プレイ人数: 4〜6名
- 監修: ムー編集部
- 販売サイト: Amazon

また、2025年11月23日に東京ビッグサイトで行われる「文学フリマ東京41」でも、少量の販売を予定しています。

陰謀論と向き合う理由

陰謀論は、科学的根拠が不足しており、特定の者や組織が裏で影響を持っているという考えを指します。特に新型コロナウイルスの影響により、ワクチンに関する根拠のない噂がSNSで広がり、社会に混乱を招いたことは記憶に新しいです。

この現状を受けて、鹿児島大学と昭和女子大学の研究者たちは、陰謀論に陥りやすい人の特徴として「熟慮性」、つまり、「よく考える力」を高めることがカギだと示唆。それに基づき、このボードゲームが誕生しました。

研究結果と意外な真実

2025年6月には、このボードゲームの効果を検証するため、大学生を対象に調査を行いました。結果、ゲームが陰謀論耐性を高めるという効果は統計的に確認できなかったのです。むしろ一部の指標では、逆に信じやすくなると言った現象が観察され、一部のプレイヤーは「都市伝説＝本当」という捉え方をしてしまう傾向が見受けられました。

この驚きの結果は、まさに「論より証拠」の重要性を体現しています。