異常な村での禁忌と狂気が交錯する『デビルズ・バス』DVD、12月に発売決定！

映画『デビルズ・バス』DVDリリース決定

実際の裁判記録を基にした衝撃的なストーリーが展開されるホラー映画『デビルズ・バス』が、12月3日（水）にDVDとして発売されることが決定しました。監督は『グッドナイト・マミー』で知られる才能溢れるヴェロニカ・フランツとゼヴリン・フィアラ。この作品は、宗教とタブーの支配する暗い時代の中で、心の痛みと精神の崩壊を描いています。

魂を揺さぶるストーリー

物語は18世紀半ばのオーストリア北部の小さな村から始まります。主人公アグネスは、伝統が色濃く残るこの村に嫁いでから、夫の育った文化や人々になかなか馴染むことができず、日々の生活に苦悩していました。その村では、無神経な村人の言動や恐ろしい儀式、さらには腐乱死体が放置される異様な光景などが日常的に繰り返され、アグネスの心は次第に蝕まれていきます。

限界を超えたアグネスは、現実と幻想の境が曖昧になり、周囲からは狂人扱いされることとなります。しかし、真に狂っているのは彼女なのか、それとも村人たちなのでしょうか。物語の最後には、彼女が村を、そしてこの世界を離れるために驚くべき選択をする様子が描かれています。

豊かな映像表現と受賞歴

『デビルズ・バス』は、物語の深さと美しさが同居した映像表現で、観る者の心に強い印象を残します。第74回ベルリン国際映画祭では銀熊賞（芸術貢献賞）を受賞し、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭でも最優秀作品賞を獲得しました。これにより、作品のクオリティと監督たちの才能が広く認知されることとなりました。

DVDパッケージと特典

DVDには、映画の予告篇を含む特典映像が収録されており、作品の雰囲気を感じ取ることができます。価格は税込で4,400円。この作品は子供向けではなく、PG-12のレイティングが付けられていますので、視聴の際にはご注意ください。

『デビルズ・バス』は、恐怖だけでなく人間の心の痛みや村社会の暗部を真正面から描き出した作品です。ぜひ、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。