糺能世界初演
2025-04-09 10:58:47

下鴨神社での第十回「糺能」世界初演新作能『糺』に期待大

現代に蘇る伝統の舞台、糺能の魅力



2025年5月24日(土)、世界文化遺産として知られる賀茂御祖神社(下鴨神社)にて第十回「糺能」が開催されます。本年の特徴は、これまでにない新作能『糺(ただす)』の世界初演です。550年の歴史を持つ「糺能」は、古き良き文化を感謝しつつ、さらなる未来に向けた挑戦としての意味も持っています。

「糺能」という名称は、550年前の寛正5年(1464年)に遡ります。当時、名だたる大名たちの前で行われた「糺河原勧進猿楽」が由来です。この貴重な舞台は、賀茂御祖神社が式年遷宮の際に、550年ぶりに復興されました。2019年からは毎年、賀茂祭(葵祭)後に行われてきました。

「糺の森」の神秘



「糺の森」は、神聖な場であると同時に、自然と文化が融合する空間です。この森では古来より、禊ぎの場としての役割を果たし、森の中で行われる祭りは時代を越えて多くの人々に崇敬されてきました。自然の中で聴こえる音や風、そして舞の瞬間が、観覧者の心に響きます。そんな特別な場で新作能『糺』が上演されることに、今年の糺能の新たな魅力が詰まっています。

新作能『糺』のストーリー



新作能『糺』は、幼少期から心に響く歌に導かれて京へと向かう男と、糺の森で出会う女の物語です。驚くべきことに、その女は糺の森の神であり、歌の背後に隠された秘密を解き明かしていきます。この物語は、まさに古代から続く神事的な側面を現代に蘇らせるもので、観客の心に新しい感動をもたらすことでしょう。

参加者の声



出演者には、長い伝統を受け継いできた林宗一郎改メ林喜右衛門をはじめとする実力派の能楽師たちが名を連ねています。彼らの精霊が宿った舞は、観衆を引き込む力を持っています。観覧者として参加することで、皆様もこの古き文化の重みを実感できます。

イベントの詳細



この特別な公演は、2025年5月24日(土)に賀茂御祖神社舞殿(重要文化財)にて実施されます。受け付けは午後10時から始まり、開場は午後5時30分、開演は午後6時30分を予定しています。入場料は、指定席が御生席30,000円から、自由席も設けられ、一般前売りは5,000円からです。チケット購入は事前予約が推奨され、オンラインでも可能です。

文化と自然の融合



「糺能」の魅力は、ただの能楽の上演にとどまりません。この行事を通じて、千年続く神と人との繋がりを再確認し、未来への期待を込めた新たな創作に挑むことができます。古代からの伝承と自然の声に耳を傾けながら、参加者全員がともに物語を作り上げる体験が待っています。

世界初演となる新作能『糺』、ぜひその歴史的瞬間に立ち会ってみませんか。迫力ある舞台と、糺の森の神秘的な雰囲気の中で、特別な時間を過ごしてください。詳細は賀茂御祖神社の公式サイトをご覧いただき、チケットをお見逃しなく!


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