職人の世界へ!夏の特別体験プログラム
静岡市駿河区丸子に位置する「駿府の工房 匠宿」は、日本最大級の伝統工芸体験施設として知られています。ここでは、駿河竹千筋細工やお茶染め、木工指物、駿河漆器、陶芸など、様々な工芸体験が可能です。それぞれの工房には、日々ものづくりに情熱を注ぐ職人たちが勢ぞろいし、彼らの技を学ぶことができます。
特に注目されるのが、毎年夏に開催される特別企画「魔法使いの見習い、募集」です。この企画は、工芸職人たちが1日限りで見習いを受け入れるユニークな体験プログラムで、2023年の初回から大好評を博し、2025年も開催が決定しました。毎年、各工芸の体験枠はすぐに埋まってしまうほどの人気で、夏休みに特別な体験を求める家族で賑わっています。
職人たちとの出会い
今年は5人の職人たちがそれぞれの工房で見習い体験を提供します。例えば、竹の工房では「竹が織りなす繊細さと力強さを体感しよう」と題し、駿河竹千筋細工の伝統技法を学ぶことができます。竹工房長の杉山 茂靖氏が指導し、ひごを引くところから完成品を作るまでのプロセスを体験します。
また、染工房では「お茶染めの魅力に触れよう」として、伝統の型染めを使ったプロダクト作りに挑戦できます。ここでは、染工房長の鷲巣 恭一郎氏が自分で考えたデザインを染める楽しさを教えてくれます。
職人の魅力を発見
木工指物の体験では、自分で図面を描いて作品を作ることができ、木の魔法使いとして活躍する戸田 勝久氏が指導します。漆の工房では、数千年の歴史を持つ漆の技術を学び、技術の高さを体感します。さらに陶芸では、手びねりや電動ろくろを楽しみながら、自分の自由な発想を形にできます。
ショートフィルムから生まれた企画
「魔法使いの見習い」という企画は、駿府の工房を舞台にしたショートフィルムからスタートしました。この映画は、親子や孫と祖父の絆を描いており、伝統工芸を通じて家族の絆が生まれる様子が表現されています。キャストには静岡市出身の俳優たちが参加しており、地域に根ざした作品です。
参加方法と注意事項
体験プログラムは8月17日(日)に行われ、対象は小学5年生から中学3年生までとなっています。参加人数は各工房で3名ずつ、料金は7,700円(ランチ込み)です。募集は7月11日(金)から始まり、匠宿の公式LINEを通じて申込みが可能です。
参加にあたり、保護者の同行が推奨されていますが、実際の体験は子どもたちのみで行われます。安全には万全を期していますが、道具を使うため、若干の怪我の可能性があることをご了承ください。詳細については、公式ウェブサイトやLINEでの情報をご確認ください。
まとめ
駿府の工房 匠宿でのこの特別な体験は、ただの観光ではなく、職人たちとの深い交流を通じて、思い出に残る学びの場を提供します。この夏、職人たちの技に触れ、貴重な経験を皆さんもぜひ体験してみてください。