株式会社Sapeetがローソンエンタテインメントのコーポレート部門に対し、AI人材育成のための研修プログラムを提供した。この新たな取り組みは、企業内でのAI活用の基盤を築くための重要なステップであり、特に企業のAX(アナリティクス・トランスフォーメーション)推進に寄与するものだ。
現在、多くの企業がAIの導入を進めている一方で、実際の業務に効果的に活用するための環境整備が追いついていないのが現状だ。AIの導入が進む中、セキュリティや法務、コンプライアンスをはじめとするガバナンスの見直しが不十分な場合、組織全体としてAIを使いこなすには至らないことも多い。加えて、レガシーシステムとの接合や責任の所在が不明瞭であることが導入の障壁となるケースもある。
特に、業務にAIを取り入れられる人材が不足していることが問題だ。AIを活用する具体的なビジョンが模索されないままでは、導入の目的や投資対効果が不明瞭のまま、結果的に取り組みが行き詰まる企業が少なくない。
こうした問題に対して、SapeetはAI人材育成研修を通じて、実務にAIを定着させる支援を行っている。ローソンエンタテインメントでは、総務、人事、財務経理部の60名を対象にこの研修を実施した。
研修は、現地でのハンズオンとオンライン形式を組み合わせたハイブリッド方式で実施され、2回に分けて行われた。内容はAI技術の基礎知識や、具体的なビジネス課題を元にしたハンズオン体験、部署ごとのユースケースを探るディスカッションなど、参加者が AIを使いこなす能力を高めることを目的としている。
具体的なカリキュラムとしては、コピロットの基本機能の紹介や生成AIの基礎、業務課題を踏まえた実践的なハンズオン、さらには各部署でのユースケース検討会が含まれている。研修の設計は、参加者のAIリテラシー分析に基づいてオーダーメイドで行われ、学んだ内容を実務にしっかりと活かせる形となっている。
研修の効果を測定するために、実施前後にアンケートを行った結果、参加者のAI活用に対する意識が大きく変わったことが確認された。具体的には、AI活用の重要性に関する認識が研修前の2倍に向上し、「単なる必要性」を感じていた段階から、「競争に遅れを取るわけにはいかない」という意識に変化した。また、AI活用への意欲に関するスコアも向上し、研修後には主体的に動き出そうとする人材が増加したとのことだ。
今後、Sapeetはさらに多くの企業に対し、AI人材育成研修を提供することで、業務とAIの統合を支援し、持続的な成果を創出していく方針である。Sapeetの研修には、幅広い業界でのAI開発・導入の経験に基づくノウハウや、企業ごとの業務特性に応じたオーダーメイド設計があり、実際の業務課題に即したワークショップ形式を取り入れている。
また、経営層から現場までそれぞれの役割に応じたカリキュラムを提供し、組織全体でAIを活用できる人材を育成することも目指している。これにより、企業独自の競争優位性を生むための基盤を築くことを目指している。
Sapeetは今後も、そのAI活用の専門性を生かし、企業の成長に寄与しながら、AI人材の育成を続けていく意向を示している。AIツールを活用した体験型の研修により、参加者は学んだ知見を業務に活かしやすく、AIの導入に対する心理的ハードルを下げる助けとなるだろう。