ブレナンド監督受賞
2025-04-11 16:54:40

映画界に勇気と希望をもたらすマリアンナ・ブレナンド監督がカンヌ映画祭で特別賞を受賞

映画界に新たな風を吹き込むマリアンナ・ブレナンド監督



ケリングとカンヌ国際映画祭は、2025年の「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードの受賞者を発表し、栄えある賞がブラジル出身のマリアンナ・ブレナンド監督に授与されることが決まりました。この賞は、女性の才能を称え、映画業界における男女間の不平等に対する意識を高めることを目的としたものです。「ウーマン・イン・モーション」は、カンヌ国際映画祭の期間中に行われるオフィシャル・ディナーの場で授与され、ブレナンド監督もその栄誉を手にすることになりました。

ブレナンド監督は、2024年の受賞者であるマレーシア人監督のアマンダ・ネル・ユーによって選出されました。受賞者は毎年、前年度の受賞者によって選ぶシステムが採用されており、受賞者には次回の映画プロジェクト制作のための5万ユーロの助成金が支給されます。この取り組みは、映画界における女性のキャリアを支援するために重要な意味を持っています。

ウーマン・イン・モーションの意義



2025年には「ウーマン・イン・モーション」プログラムが10周年を迎えます。ケリングは、このプログラムを通じて、映画業界だけでなく他の業界でも女性の才能を支援し、不均等な状況を改善する意識を促してきました。この間、米国での興行収入トップ100作品における女性監督の割合が、2015年の7.5%から2024年には13.6%に増加するなど、一定の進展が見られました。

過去10年間、カンヌ映画祭では女性監督に対象を絞った数々の賞が新たに授与されてきました。これには、初の長編映画で期待を寄せられた女性たちや、インスピレーショナルな人物たちが含まれます。賞金は、次回作のフィルム制作を支援するために使用され、これまでに多くの才能がこの助成を受けて作品を制作しています。たとえば、チュニジアのレイラ・ブージッドや、シリアのガヤ・ジジなどの受賞者が名を刻んでいます。

マリアンナ・ブレナンド監督の意気込み



ブレナンド監督は、自身のデビュー作「MANAS(原題)」について次のように語っています。「この映画は、声を持たない女性や少女たちの想いを届けることが重要なテーマです。このアワードを受けることで、私たちのストーリーがより多くの人に届けられると信じています」と述べ、女性が女性の物語を語る重要性を再確認しています。彼女は、この10年間の苦難を共に乗り越えたチームに感謝の意を示し、世の中の女性たちが自らの声を上げる勇気を持つことを願っています。

アマンダ・ネル・ユー監督は、ブレナンド監督を一緒に選出した理由について、「彼女の作品はアマゾンの熱帯雨林の深部に生きる少女たちが直面する現実を美しく、痛ましく描いている」と賞賛しました。

今後の展望



2025年の「ウーマン・イン・モーション」アワードの受賞者や、カンヌ国際映画祭のトークプログラムは、今後発表される予定です。ブレナンド監督の受賞は、映画界における女性の未来を照らす一筋の光となるでしょう。今回の受賞を通じて、彼女の物語がさらに多くの人に届くことが期待されており、今後のカンヌ国際映画祭での活躍にも注目が集まります。

マリアンナ・ブレナンドのプロフィール



マリアンナ・ブレナンド監督は、ブラジル出身のプロデューサー兼脚本家として、レシフェやサンパウロ、リオデジャネイロに拠点を置いています。彼女のデビュー作「MANAS」は、2024年のヴェネツィア映画祭でGiornate degli Autoriの監督賞を受賞し、初のブラジル人受賞者となりました。この作品は、ブラジルのアマゾン熱帯雨林での性的虐待や搾取をテーマにしたもので、10年間の研究の集大成として制作されました。その中での女性に対する暴力を描写する手法は、感受性に富み尊重されたものであり、多くの観客に共鳴を呼んでいます。

結論



「ウーマン・イン・モーション」は、女性を称え、次世代への道を拓く重要なプログラムです。マリアンナ・ブレナンド監督のような才能が輝くことで、映画界における女性の存在はますます色鮮やかになっていくことでしょう。今後も彼女の活動が、さらなる実りある成果をもたらすことを期待しています。


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