特別展「幕末明治の浮世絵百年」のご紹介
江戸時代の浮世絵は、17世紀後半の墨摺絵から始まり、江戸中期に多色摺木版画の錦絵として広まりました。この展覧会では、浮世絵が庶民の生活にどのように影響を与えたか、そして文化交流の一環として世界に広がった過程を辿ることができます。
浮世絵は当時、美術品とされてはいませんでした。江戸の人々は、名所絵や武者絵、美人画を通じて、旅行気分やドラマを享受し、人気の歌舞伎役者や遊女の画像を収集して楽しんでいました。テレビやインターネットがなかったこの時代、浮世絵は風俗や流行の情報源であり、また幕末から明治にかけての文明開化を反映する作品でもありました。
本展覧会では、広重や北斎の風景画、豊国の美人画、国貞や国芳による役者絵、武者絵まで幅広く取り上げ、江戸後期から明治前期の町人文化の栄光を伝えます。また、清親の技術による光線画など、著名な絵師たちが描いた作品を通じて、当時の豊かなイマジネーションと技術を味わうことができます。
展示会の詳細
- - 会期: 2025年10月31日(金)~12月14日(日)
- - 時間: 10:00-17:00(入場は閉館の30分前まで)
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日が休館)
- - 会場: 東大阪市民美術センター第1・2・3展示室
- - 主催: 東大阪市民美術センター(管理者: HOS株式会社)
- - 監修: 中右瑛(国際浮世絵学会常任理事)
料金情報
- - 一般: 500円
- - 65歳以上の方や高校生以下、障害者手帳をお持ちの方(助手1名を含む)は無料
関連イベントのご案内
1.
講演会「幕末明治の浮世絵の楽しみ方」
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日時: 11月24日(月・祝)14:00-15:30
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講師: 浅野秀剛(あべのハルカス美術館・国際浮世絵学会会長)
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参加費: 500円(申込不要)
2.
ワークショップ「たてばんこで浮世絵をあそぼう」
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日時: 11月9日(日)①10:00-12:00 ②14:00-16:00
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参加費: 材料費500円(税込)、事前申込制(締切: 10月26日)
3.
学芸員によるギャラリートーク
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日時: 11月3日(月・祝)14:00-15:00
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参加費: 無料(要観覧料、申込不要)
この特別展を通じて、江戸の人々がどのように浮世絵を楽しみ、影響を受けていたのかを感じ取る貴重な機会です。多彩な作品を展示するこの展覧会に、ぜひ足を運んでみてください。詳細は
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