全国101局が集結!万博Voice Streetの公開生放送実施
2025年大阪・関西万博の会場から、全国101局のコミュニティFMが共同し、「万博Voice Street powered by SoundUD」というラジオ番組を公開生放送します。この取り組みは、ヤマハ株式会社と一般社団法人日本コミュニティ放送協会(JCBA)が協力し、障がい者にも優しいラジオ番組を目指すものです。
新たな聴取体験
生放送は5月28日(水)15:00から16:55までの時間帯で、大阪市のフューチャーライフヴィレッジFLEステージより行われます。特徴的なのは、耳の不自由な方や外国から来た人々にも楽しんでもらえるよう、番組の音声がリアルタイムでテキスト化され、多言語に翻訳される点です。これにより、全てのリスナーが参加しやすい環境が整います。
テクノロジーの活用
この取り組みには、視覚や聴覚に障がいのある方々の支援を目的とした「おもてなしガイド」の技術が使用されます。このシステムでは、リスナーはスマートフォンを通じて、放送される内容を居ながらにしてテキストで確認できます。言語のバリアを下げ、情報がどのように流通するのかを可視化することで、より多くの人々にラジオの魅力が届けられます。
生放送の内容
放送は様々なコーナーで構成され、以下のような内容が盛り込まれます:
- 大阪・関西万博の見どころや発展についての話し合い
- 人気パビリオンの魅力を担当者が紹介し、各国の言語による発表
- 全国の放送局がリモートで地域の特徴を発信
- 関連イベントやリスナーのメッセージを紹介
期待される効果
このラジオ番組は、単に情報を伝えるだけではなく、聴覚障がい者や外国人が平等に情報にアクセスできる社会の実現に向けた挑戦でもあります。今回の公開生放送は、全国各地のコミュニティFMのフィールドに新たな可能性をもたらすと期待されています。
総務省およびJCBAの視点
総務省の井出真司氏は、「この取り組みが言葉の障壁を撤廃する一助になる」とし、その技術が広く社会で浸透することを願っています。JCBAの鈴木伸幸氏も、災害時の重要性を強調し、「情報難民を減らす一助となる」と期待を寄せています。
まとめ
公開生放送「万博Voice Street powered by SoundUD」は、視覚・聴覚の障がい者にも配慮したラジオ体験を提供し、多様性を受け入れる社会への一歩を踏み出す重要なイベントです。349年続くラジオの進化を感じるチャンスと思われます。
ラジオ放送を通じて、未来のコミュニケーションのあり方に触れ、この新たな試みに参加してみてはいかがでしょうか。