兵庫・豊岡に新たに誕生したアートスペース『豊岡ミリオン座』の魅力について

新たなアートの拠点『豊岡ミリオン座』がオープン

豊岡市に位置するパチンコ店跡地が、新たな文化の発信地として生まれ変わることになりました。それが『豊岡ミリオン座』です。このプロジェクトは、不動産事業を展開する株式会社ミリオンと、舞台芸術を専門とするイサカライティングの共同制作によって実現しました。

歴史と建物の魅力

『豊岡ミリオン座』のベースとなる建物は、1954年に設立された「昭和パチンコ劇場ミリオン会館」です。そのレトロなデザインは地域に根ざし、長年にわたり市民の娯楽となってきましたが、2014年に閉店。その後もグループの本社として使用される一方で、さらなる活用法が模索されていました。

豊岡市の文化振興への貢献

豊岡市は演劇やアートによる地域振興に力を入れており、国内外のアーティストが創作活動を行う「城崎国際アートセンター」や、舞台芸術フェスティバル「豊岡演劇祭」が毎年開催されています。特に「豊岡演劇祭」は、日常的な市民が利用する場所を舞台にした多面的なプログラムを展開し、地元の人々と観客との交流を促進してきました。

「豊岡ミリオン座」のオープンは、これらの文化施策をさらに深化させる重要なステップとなります。特に2024年の演劇祭では、『豊岡ミリオン座』が主要会場として利用されるため、多くの人々にアートの魅力が伝わることでしょう。

2025年オープニングイベント

2025年2月8日、豊岡ミリオン座のオープンを祝うイベントが開催されます。入場無料で予約不要のこのイベントでは、地元の落語家桂ぎん次郎さんや、磨かれたパフォーマンスを披露する烏丸ストロークロックによる神楽の演舞が予定されています。さらに、劇場見学会や利用説明会も開催され、未来の利用者に向けた案内も行われます。