新作ミュージカル『白爪草』が2026年1月8日から開幕!
2026年1月8日、SUPERNOVA KAWASAKIにて新作ミュージカル『白爪草』が上演されます。今回はその直前に行われた稽古場披露の様子をお伝えし、作品の魅力に迫ります。
心理劇とサスペンスが織り成す新感覚の舞台
このミュージカルは、心理劇やサスペンス、音楽が融合した全く新しい形式の2人ミュージカル。物語は花屋の小さな作業部屋で、たった二人の登場人物によって展開されます。舞台は360度客席に囲まれ、観客との距離が非常に近いという特異な環境で、観る者を物語に引き込むこと必至です。
きっと観客は、眼の前で繰り広げられる濃密な人間ドラマに息を呑むことでしょう。稽古場の模様では、劇中のナンバー「ホトトギス」「雑草」「プリザーブドフラワー」「咲き過ぎた蕾」が初披露されました。
濃密な双子のドラマ
物語の中心は、双子の姉妹、白椿蒼と紅の再会です。蒼(屋比久知奈)が花屋での生活を送る中、6年前に母親を殺した罪で服役していた姉紅(唯月ふうか)が出所してきます。その再会は、互いの人生にどのような影響を及ぼすのか。
稽古場からの抜粋では、まず「ホトトギス」という楽曲が披露されました。蒼は花屋の正社員として働く中での出来事を音楽に乗せて語り、観客に感情を伝えます。一方で、紅は「雑草」を通じて社会から疎外された心情を描き出します。
因縁と真実
さらに物語が進むと、母親を殺したのは実は紅ではなく蒼であることが明らかになります。この驚愕の展開は、観客をさらなる緊張感に引き込みます。紅は、蒼を毒で眠らせ、彼女になり替わろうとするのですが、その過程で二人の心の闇が浮き彫りになります。
聴く者の心を掴む音楽
この作品の音楽を手がけるのは、シンガーソングライターのヒグチアイ。彼女の楽曲は、感情の動きを見事に表現し、物語と密接にリンクしています。特に「プリザーブドフラワー」という楽曲では、双子の持つ深い感情が伝わります。
「咲き過ぎた蕾」という楽曲の初披露は、紅が双子で生まれてきた意味を考えさせる力強いメッセージが込められています。
制作陣の熱意
演出を担当する元吉庸泰は、観客との距離の近さを魅力として強調し、どこから観ても新しい発見があると期待を寄せています。彼は、「観劇というよりも体験を提供する作品」として、この舞台に臨んでいます。
チケット情報
公演は2026年1月8日から22日まで。チケットは絶賛発売中で、さまざまな購入方法が用意されています。特に、初日公演では来場者全員にオリジナルステッカーのプレゼントや特別カーテンコールも実施される予定です。
詳細情報は公式ウェブサイトをぜひチェックしてみてください。
この新作ミュージカル『白爪草』は、観客を非現実的な心理戦の世界へ引き込むこと間違いなしです。ぜひ、この機会に足を運んで、新たな舞台芸術の感動を体験してみてはいかがでしょうか。