MEN'S BIGIが迎える50周年記念
メンズファッション界の巨星として君臨する「MEN’S BIGI」は、2025年に創立50周年を迎える。この節目の年を祝して、創業者でありデザイナーの菊池武夫氏とのコラボレーションによる特別コレクションが発表された。1973年、菊池氏が「ビギ・メンズ」として立ち上げたこのブランドは、1975年には株式会社メンズ・ビギとして独立。以来、国内外のメンズファッションシーンで重要な役割を果たしてきた。
菊池武夫氏との再会
約40年の時を経て、菊池武夫氏が再び「MEN'S BIGI」に関わることとなった。1975年から1983年までのブランドの歩みを知る彼の視点から、70年代のファッションを現代に再構築する試みがなされている。コレクションは、70〜80年代の独特な雰囲気を保ちながらも、現代のスタイルとの融合を目指し、新たなアイデンティティを未来に伝えていくことが狙いだ。
コレクションの見どころ
発表されたコレクションは、男女問わず着用できるジェンダーレスなスタイルが特徴とのこと。70年代のエッセンスを取り入れつつも、シルエットや素材使いは現代のライフスタイルにフィットしたデザインに仕上げられている。例えば、ジャケットは1974年のドラマ『傷だらけの天使』で萩原健一が着用していたデザインを現代的にアレンジ。ダブルブレステッドジャケットは、肩幅に余裕を持たせつつウエストをすっきりさせたシルエットが特徴で、素材には尾州産の上質なウールを使用。上品さと着心地の良さを兼ね備えた一着だ。
菊池氏が手がけたスタジャン
さらに、創立50周年を祝うアイテムとして、菊池氏が手掛けたスペシャルスタジャンも登場。1980年代のシルエットを忠実に再現しつつ、現代にも馴染むデザイン。表地は特別にデザインされたウール素材を使用し、ハードな印象を与えつつも肌触りの良い仕上がりとなっている。胸元には「M」と「B」のロゴが施されたワッペン、そしてバックには彼の著書からインスパイアを受けたメッセージが刺繍されている。これにより、次世代へ向けたブランドのメッセージも込められた。
コレクションの発表とPOP-UPイベント
今回のコレクションは、2025年9月11日より一斉販売がスタート。これに合わせて、代官山T-SITEで行われるPOP-UPイベントは大きな注目を集めている。会場では、実際のアイテムを手に取り試着できる貴重な体験が提供されており、俳優・安藤政信氏による写真展示も行われる。イベントは9月12日から14日まで開催される予定だ。
今後の展開
今後は、渋谷PARCOや六本木ヒルズ、さらには有楽町に新たな旗艦店がオープン予定で、これらの店舗での特別プログラムも進行中です。「BEGIN THE BIGI」というキーメッセージをもって、50年の歴史を大切にしながらも新たな挑戦を続ける「MEN’S BIGI」を今後も見逃すことができない。先進的なデザインと伝統が融合するこのコレクションは、メンズファッションの未来を感じさせるものとなるだろう。