自然な流れで体験できる新しい広告手法「ふろビジョン」
近年、広告の形式は多様化し、特にインターネット媒体やデジタルサイネージの台頭は目覚ましいものがあります。その中でも、「ふろビジョン」と名付けられたデジタルサイネージサービスは、温浴施設における新たな広告の形として注目を集めています。株式会社サウナドが運営するこのサービスは、脱衣所や待合所に設置されたモニターを通じて、視覚的に広告メッセージを伝えます。
最近のニュースとして、サウナドは銭湯やサウナ51店舗に「ふろビジョン」を導入し、株式会社オーカーが展開する男性用オールインワンセラム「OCHER THE SERUM」の広告動画を流し、その場で試供品を手に取ることができるシステムを4月19日から開始しました。この試みは、主に美容意識の高い20代から40代の男性をターゲットにしており、脱衣所での「知って・試して・理解する」体験を可能にしています。
新たな顧客体験の提供
「ふろビジョン」は、ただの広告媒体にとどまらない新たな顧客体験を提供しています。脱衣所に設けられたモニターでは、「OCHER THE SERUM」の魅力的な動画が流れ、使用シーンや製品の特長が伝えられます。利用者は湯上がりのリラックスした状態で、肌のケアに関心が高まっている瞬間にこの情報を受け取ります。視覚的な刺激を与えることで、製品への関心を自然に引き出す仕組みです。
さらに、このシステムでは動画を見た直後に、実際に製品を手に取ってみることが可能です。テスターが設置されているため、利用者は即座にその効果を試すことができ、製品への理解を深めることができます。これにより、「認知→理解→体験」という一連の流れがスムーズに行われ、顧客の購買意欲を高めることが期待されています。
銭湯という特異な広告空間
「ふろビジョン」が設置される場所は、脱衣所や待合所といった通常の広告が溢れる場所とは異なります。温浴施設に訪れる人々は、リラックスした状態で過ごしており、携帯電話や他の広告媒体から解放された空間でメッセージを受け取ることができます。この特異な環境は、広告の受容度を高め、消費者に心地よい形での情報提供を可能にします。特に、男性の美容市場が拡大する中で、ターゲット層への直接的な製品訴求が可能となることからも注目されています。
今後の展望
株式会社サウナドは、温浴施設を活用した新たなプロモーションの形を模索し続けています。この「ふろビジョン」が成功を収めれば、他の業界への展開も期待されます。企業と消費者を結ぶ新たなプラットフォームとしての役割を果たし、広告の形をより革新させる努力を続けていくことでしょう。サウナドの今後の展開から目が離せません。
会社概要
- - 会社名:株式会社サウナド
- - 所在地:東京都中央区月島 4-21-6
- - 代表者:山本絢太
- - 設立:2023年12月
- - 事業内容:温浴施設に特化した広告代理店
- - HP:http://saunad.jp/
このように、新しい広告手法が温浴施設というユニークな環境で展開されることによって、消費者の体験はどのように進化していくのか今後が楽しみです。