音楽番組『Spicy Sessions』の初のライブイベントレポート
2023年12月、神奈川のKT Zepp Yokohamaにて、CS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」で大人気の音楽番組『Spicy Sessions』が初のライブイベント「Spicy Sessions –THE LIVE–」を開催しました。このイベントは、言うまでもなく大きな注目を集め、アリーナサイズの会場が埋まるほどのチケット申し込みがあったプレミアムな一夜。MCを務める黒沢 薫(ゴスペラーズ)と中西アルノ(乃木坂46)は、この特別な瞬間を共に彩りました。
よりダイナミックに音楽の魅力を伝える
この日のライブでは、大きなステージバックに設置された巨大スクリーンが重要な役割を果たしました。オープニングでは、これまでの『Spicy Sessions』の名場面がダイジェストで流され、観客を一瞬にしてその世界に引き込みました。一般的には、ライブハウスの規模ではここまでの大きなスクリーンはあまり見かけないため、非常に斬新な試みと言えるでしょう。番組のプロデューサー、竹中優介氏によると、このスクリーンの目的は、歌詞の伝達だけでなく、アーティストたちの表情や感情を観客に届けるためだったそうです。音楽そのものの力強さを強調するために、この演出を加えた意味が伝わる素晴らしい結果となりました。
ステージ上の奇跡的なセッション
まずは、Little Glee Monsterのかれんとmiyouが登場し、モータウン風の「Pop Like A Star」を披露しました。彼女たちは、黒沢や中西と一緒に演奏することに胸を躍らせている様子が見受けられました。続いて行われた“リバイバルセッション”では、三浦大知の「ふれあうだけで~Always with you~」やダニエル・シーザーとの「Best Part」を歌い上げ、会場中に興奮が広がりました。特に、主にそれぞれの歌声とアレンジが交錯する様子は、アーティスト同士の新たな発見と言えるものでした。
中西アルノのソロパフォーマンスも見逃せません。彼女は、自身が乃木坂46のセンターとして歌っている「思い出が止まらなくなる」を演唱し、力強いメッセージを観客に届けました。彼女の手の動きや、不安定さを克服した表現力は、成長を感じさせました。
平原綾香の登場で感動の深まり
イベントの最後を飾ったのは、平原綾香。彼女は自身の新曲「虹の向こうへ」を披露し、この曲にまつわる思い出を観客と分かち合いました。中西がその感想を「素敵……」とつぶやくほど、会場は感動に包まれました。続いて、平原と黒沢が共演したレイ・チャールズの「Georgia On My Mind」は、聴く者を一層惹きつけました。音楽の原点でもあるこのコラボレーションは、これからの『Spicy Sessions』の未来も感じさせるものでした。
アンコールに沸く会場
フィナーレは、MCのコンビによるオリジナル曲「APT.」の熱唱で大盛り上がり。観客も一体となって歌い、踊る姿は、この特別な夜の締めくくりに相応しいものでした。黒沢と中西は、感謝の気持ちを込めて観客へのメッセージを伝え、温かい拍手の中、イベントは幕を閉じました。
「Spicy Sessions –THE LIVE–」は、これまでの集大成であると共に、さらなる音楽の進化を象徴する一夜でありました。このイベントから生まれた新たな音楽の可能性が、今後の展開にどのように影響を与えるのか、非常に楽しみです。