大正大学(理事長:柏木正博、所在地:東京都豊島区)は、国や県の協力を得て、無意識の偏見「アンコンシャスバイアス」の認知を深めるための取り組みを進めています。この度、同大学の表現学部メディア表現学科に属する2年生の学生たちが制作した映像が、公式TikTokアカウントで公開されました。この動画は、豊島区男女平等推進センターとの共同プロジェクトであり、地域社会への意識向上を目的としています。
動画は、人気TikTok音源「エッホエッホのうた」に乗せて、視聴者に無意識の思い込みについての気づきを与える内容となっています。柏木理事長と豊島区長の高際みゆき氏が登場し、音楽とコミカルな演出でメッセージを伝えています。この取り組みが始まったのは、「ワークショップ」と呼ばれる授業の一環として行われており、学生たちは企画から編集まで、すべてを自ら手がけました。
「アンコンシャスバイアス」とは、私たちが無意識に抱く先入観や偏見のことです。今回の動画制作の背景には、SNSを活用して親しみやすい形でこうしたテーマを訴えたいという意図があります。学生たちは「かわいい音に意外なメッセージ」を盛り込むことで、より多くの人々に届くことを願っています。理事長や区長が出演することで、社会全体でこの問題に取り組む姿勢も感じ取れる内容になっています。
学生たちによると、動画制作には細心の注意が払われ、映像美を追求しました。撮影場所の選定や、音声・映像の高品質化に努め、視聴者に心地よい体験を提供することを目指しました。彼らは「1人でも多くの人が偏見に気づければ、このプロジェクトは成功」と語り、社会に貢献できることに大きな意義を感じています。
このプロジェクトは、豊島区男女平等推進センターが提案した課題に対して、学生たちが8つのチームに分かれてプレゼンテーションを行い、その中から選ばれたアイデアです。最終的に優秀賞を受賞したこのSNSを利用した企画は、学生たちが自主的に実施したものです。
大正大学の表現学部メディア表現学科は、社会で生かせる知識とスキルを習得することを目指しています。世の中の価値を発見し、クリエイティブな解決策を提供する力を養うこのコースは、今後も幅広い課題解決に取り組み続けることでしょう。大学では、「智慧と慈悲の実践」を掲げ、仏教精神に基づく教育を実施。学生たちには、自己の成長と他者の幸福を考える人間を育てることが求められています。公式HP: https://www.tais.ac.jp/