マッドヴィランの真実
2025-11-11 14:50:28

MFドゥームとマッドリブの伝説を探る新書『マッドヴィランの嘘と真実』が登場!

2000年代ヒップホップ界において、その作品は金字塔とも称されているアルバム『Madvillainy』。伝説的ユニット・マッドヴィランによるこのアルバムは、ラッパーMFドゥームとビートメイカーのマッドリブが組んだ作品であり、その独自性は業界内外から高く評価されています。アンダーグラウンド・ヒップホップシーンを塗り替えたこの名盤について深く探求した新書、『マッドヴィランの嘘と真実 MFドゥームとマッドリブのアンダーグラウンド・ヒップホップ伝説』が2025年12月に発売されます。本書では、アルバムがリリースされた背景や、その表現手法の特徴、さらにはその楽曲が持つ意味について多角的に考察しています。

本書の魅力は、なんといっても日本では初となる『Madvillainy』に関する研究が網羅されている点です。アルバムがなぜこれほどまでにカルト的な人気を誇るのか、米音楽メディア「ピッチフォーク」が発表したオールタイム・ベスト・ラップ・アルバム100において堂々の第10位というランキングにも納得がいく内容を提供します。著者はウィル・ヘイグルで、彼は音楽メディアでの豊富な執筆経験を持つ作家です。

特に本書では、MFドゥームとマッドリブの独創的なスタイルを彩る複雑な歌詞や、無数の音源からサンプリングされたビートがいかに織り込まれているのかを解説します。たとえば、オルターエゴ(別人格)を用いた歌詞の構成は、詩的な深みをもたらし、聴き手に新たな解釈の余地を与えます。このサウンドの背後に隠されたストーリーやメッセージは、ただ聴くだけでは分からない繊細さを持っています。加えて、本書にはビートメイカーであり訳者の吉田雅史による詳細な解説が5点の図表とともに収録されており、読み応え抜群です。

さらに、日本語版のみの特典として重要アルバム20枚を網羅したディスクガイドも付いてきます。MFドゥーム編とマッドリブ編の二部構成で、それぞれのアーティストがどのように音楽シーンに影響を与えてきたかを追うことができます。このディスクガイドは、彼らの音楽旅を振り返るための貴重な資料となるでしょう。

書籍は四六判・並製の280ページで、価格は2400円(税抜き)。興味をそそる視点から、ヒップホップの奥深い世界を垣間見ることができるこの新刊は、ファン必見です。

著者ウィル・ヘイグルは、シャンペーン出身でロサンゼルス在住。ローリング・ストーン誌やコンプレックス誌でも知られる耳の肥えた作家で、ヒップホップに関する鋭い考察で知られています。訳者の吉田雅史も、批評家としてだけでなく、ビートメイカーやMCとして多方面で活躍する人物です。彼らの視点を通してなどこか身近な存在でもある神秘的なアーティストたちの真実を、あなたもぜひ体感してみてください。書籍は発売元であるディスクユニオンのウェブサイトでも購入可能です。アルバム『Madvillainy』の魅力に迫るこの一冊を手に取って、名盤の理解を深める旅に出てみませんか?


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