AOKI銀座本店リニューアルの成功に迫る
株式会社AOKIがリニューアルオープンした銀座本店が、今秋の営業開始からわずか2ヵ月で好調な売上と客単価を実現。その背後には、同社が長年培ってきたスーツ作りへのこだわりや、革新的なアイデアがある。
新たに設けられた「ロイヤルコーナー」では、AOKIの名物である「金のスーツ」や、イタリア名門REDA社とのコラボレーションによる高品質スーツが並び、ビジネスパーソンから訪日外国人まで多様な顧客のニーズに応えている。特に、銀座本店のビジネススーツ売上の約60%を占めるロイヤルスーツは、前年比108.5%を達成し、その人気は顕著だ。
ビジネスパーソンと観光客の利用が相まって
AOKI銀座本店は、銀座線京橋駅から徒歩1分の立地にあり、都内でも屈指のビジネス街に位置する。そのため、ビジネスパーソンが多く訪れる一方で、銀座という観光スポットの特徴を活かし、訪日外国人客も全体の1割以上を占める。これに応える形で、同店は全面改装を経て、より豊富な商品ラインナップを揃えた。
リニューアルオープンでの大きな取り組みは、レディースアイテムの売場を約1.7倍に拡大したことだ。さらに、フィッティングルームには三面鏡を導入し、お客様が全身を確認しやすくする工夫を施した。こうした工夫により、開店からのわずか2ヵ月の間に売上高と客単価が前年を上回るという成果を収めた。
スーツ作りのこだわりと新たな試み
AOKIの「金のシリーズ」スーツは、REDA社とのコラボによって実現した最高級素材で作られている。この素材は160年の伝統を持つREDAの特製で、柔らかくなめらかな触り心地と、美しい光沢感が特徴だ。また、独自の立体縫製技術により、体にフィットする快適な着心地を実現。内ポケットも充実した設計で型崩れしにくい作りとなっている。
特に、パリコレデザイナーの島田順子氏によって監修されたこれらのスーツは、見た目の美しさと着心地を兼ね備えている。こうした高品質なスーツは、ビジネスシーンや特別な場面で大変重宝され、多くのビジネスパーソンに支持されている。
顧客満足度の向上に向けた取り組み
AOKI銀座本店のリニューアルの根底には、「街の総合洋品店」というコンセプトがある。この店舗は、ただ商品を置くだけではなく、顧客と顧客がつながる場所としての役割を担うことを目指している。そのため、外国語に対応できるスタッフを配置し、国籍を問わず訪れる多様な顧客に適切なサービスを提供する。
さらに、リニューアル以降も商品ラインナップや店舗環境を見なおし続けており、お客様満足度の向上に努めている。重厚なソファやインテリアが整った「ヘリテージラウンジ」では、優雅なときを過ごすこともでき、様々なお客様が優雅なひとときを楽しめる特別な空間を実現している。
今後もAOKI銀座本店は、進化し続け、多様なお客様の期待に応えられるよう努力していく。次のステップとして、さらなる商品展開とサービス向上が期待される。この銀座本店は、AOKIの新たな挑戦の舞台であり、今後のビジネスシーンにどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。