仏像の保存活動
2025-10-28 11:32:34

地域住民が守る仏像群の保存活動に寄付する招福展開催

招福展が地域の宝を守る



2025年11月3日、静岡市で開催されるチャリティーイベント「招福展」は、地域住民が長年守り続けてきた素晴らしい仏像群の保存活動を支援します。今回のイベントでは、売上の一部として【5万円】が静岡市の建穂町内会へ寄付され、同会が管理する建穂寺観音堂に安置されている貴重な仏像の保存維持に役立てられます。

招福展の目的とは



「招福展」は、静岡県富士宮市に本社を置く粋響株式会社が企画運営し、地域の伝統文化を未来へ繋げる活動の一環として進められています。日本の伝統工芸や文化を次世代に継承することが、同社の理念となっています。その理念のもと、毎年開催されるこのイベントでは、日本の伝統品を広め、教育や文化資源としての重要性を認識してもらうことを目的としています。

当日は、観音堂が特別公開され(10:00〜15:00)、その中で11時30分頃に寄付金の贈呈式が行われる予定です。寄付金を受け取るのは、建穂町内会の代表である中山順二氏です。

建穂寺観音堂の歴史



建穂寺観音堂は静岡市葵区に位置し、古代飛鳥時代に創建されたと伝えられています。寺は、かつて「駿河の高野山」と称され、多くの信者に親しまれてきました。しかし、明治時代の廃仏毀釈や火事が重なり、一度は廃寺となります。その後、村の人々によって救い出された仏像たちは、1975年に建穂町内会が設立した観音堂に守られています。現在は約60体の貴重な仏像が安置され、静岡の文化財としても評価されています。

建穂町内会の活動



建穂町内会は、観音堂の維持管理を長年にわたり行い、地域の文化遺産を未来に繋げる努力を続けています。文化財に指定されている仏像もあれば、無指定のものもあり、後者は住民の寄付によって維持されています。年には数回、一般公開も行い、地域住民が自らの文化財を誇りに思い、支え合う姿勢を大切にしています。

過去の寄付の実績



招福展実行委員会はこれまでも、地域の伝統を守るために多くの寄付を行ってきました。たとえば、2024年には能登半島地震で被災した漆職人に支援を行い、2023年には静岡県内の高校に地域の伝統芸能を伝える木彫りのお面を寄付しています。これらの活動は、過去を偲び、現在のコミュニティを築くための大切な取り組みです。

今年の寄付先に対する思い



建穂町内会が行っている仏像の保存活動には、地域の善意が詰まっています。長年にわたる努力が今日の保全に繋がるものであり、地域全体の福祉や文化に寄与しています。地域の皆様の取り組みが、たとえ小さな寄付であっても、仏像群の保存活動に寄与してくれることを願っています。

招福展の役割



この珍しいイベントは、ただの商業イベントではありません。地域の伝統を伝える教室や、職人による技のデモンストレーションといった体験型の催しを通じて、参加者に日本の文化に触れる貴重な機会を提供しています。それにより、お客様、職人、地域が結びつく場であり、さらに幸せを広めるきっかけにもなっています。

地域文化の貴方の未来を守る「招福展」、過去を大切にし、未来を支える。このイベントに参加して、日本の伝統文化の素晴らしさを体感してみてはいかがでしょうか。



画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

関連リンク

サードペディア百科事典: 招福展 粋響株式会社 建穂寺

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。