内田彩が9月15日に神奈川の関内ホールで昼夜2公演にわたる特別なライブを行いました。この公演は、彼女のデビューから10年を迎え、その活動の集大成とも言える意味深いイベントとなりました。昼の公演では、2015年に盛況を博した初のナンバリングライブをほぼそのまま復活させた内容となり、内田自身の代表作「アップルミント」に焦点を当てました。一方、夜の公演では、最近リリースされた最新アルバム「Re:birthday」を基盤に、内田の新たな音楽表現を存分に披露しました。
昼公演:『AYA UCHIDA Re:1st SOLO LIVE ~アップルミント Baby, Are you ready to go?~』
昼の部において会場に漂ったのは、あのデビュー当時の高揚感とは違った、ファン同士の絆や内田への信頼感でした。特に、曲の合間でのファンの反応やサイリウムの光が一面をアップルミント色に染めていく光景には、会場全体が一つの温かい空間を作り出していました。内田が「アップルミント」の歌声を響かせる中、その衣装が赤りんごを思わせ、彼女のアイコンであるポニーテールが会場を一層盛り上げました。
切ない歌詞の世界観と力強いビートが融合し、内田の進化を感じる演奏が繰り広げられました。また、「オレンジ」や「Merry Go」と続く中で、聴く者の心を一段と引き込むシャッフルのリズムが印象的で、この日選ばれたセットリストは、内田の音楽史を辿るには申し分ないものでした。
夜公演:『AYA UCHIDA 10th ANNIVERSARY FINAL LIVE ~Re:birthday~』
夜の部では、内田が新曲を多数披露しました。新たな衣装に身を纏い「Minty Smile」を始めるなど、一気に雰囲気が変わりました。「Summer Lasting」や「初めて会った日」といった新曲も、彼女の音楽の幅広さを再認識させるもので、特に「fuwari」はその中でもバランスのとれたメロディで、ファンの心に深い印象を残しました。この新歌たちは、内田自身が歌うことで一層力を得ていました。
アンコールでは、ファンとの特別な絆を象徴する「Ordinary」が披露され、内田の過去と現在、そして未来をつなぐ重要なメッセージとなりました。彼女が歌う姿に、会場は感動で包まれました。
最終的には「SUMILE SMILE」で締めくくり、涙を流しながらも観客に感謝の思いを表明。内田の感情がそのまま音楽に反映され、特別な瞬間を共有できました。
新たな展開
今回のライブでは、彼女の新しいリミックスアルバムがリリースされることが発表され、10年間の歩みを振り返る機会ともなりました。ファンからの愛情を受け、自身の音楽に新たな刺激を受け続ける内田彩。今後の活動にも期待が寄せられています。
このライブは、内田彩が築いてきた音楽の道のりと彼女を支えてきたファンとの深いつながりを感じる特別な時間でした。