キングオブコント2025ルポ
2025年10月11日に放送された「キングオブコント2025」で、ロングコートダディが優勝を飾りました。この大会は毎年、多くの視聴者の注目を集めるイベントですが、今回も例外ではありません。REVISIO株式会社が発表したデータによると、視聴者の注視度がどのように推移したのか、特にどの場面が最も視られたのかを分析しました。
全体の視聴傾向
昨年と比較すると、キングオブコントの個人全体注目度は59.8%と過去5年間で最も低い結果となりました。特に、中高年層(MF3)の視聴注目度は大幅に下降していますが、若年層(MF1)の注目度は一部増加の兆しが見られるという興味深い結果が出ました。これは、SNSの影響を受けやすい若年層が多くを占める時代背景にも由来していると考えられます。世帯視聴率はこの数年、安定して推移しています。
注目度が高かったシーン
レポートを続ける中で、最も視聴者を惹きつけた瞬間がファイナルステージでの「レインボー」のネタであることが判明しました。その注視度は59.7%という好成績を記録しています。この程度の高い注視度が得られた理由は、彼らのパフォーマンスの中に動きや音楽など視聴者の注意を引く要素が多く含まれていたからであるとされています。
他にも、注目すべきシーンがいくつかありました。ファイナルステージの「や団」のネタも注視度57.3%、1stステージの「しずる」は55.7%という結果を残しました。特に「しずる」のネタはセリフを極力少なくし、BGMに合わせて動作だけで進行するスタイルで、多くの視聴者の注意を引きつけた理由の一つです。
演者別注視度と採点の相関
興味深いことに、演者別の注視度と審査員の採点結果の間に明確な相関は見られませんでした。全体的に、後半に進むにつれ視聴者の興味が高まる傾向があるのですが、審査員の採点はネタの独自性や新しさなどに基づいてきます。彼らの視点はテクニカルな完成度や構成力に重点を置いているため、視聴者の興味を引く要素と必ずしも一致するわけではないのです。
世代別の注視度
さらに、演者別かつ属性別の注視度の分析も行われました。しずるのネタは全世代で高い注視度を誇っている一方で、特定のネタは属性によって注目度が変動する結果が出ました。例えば、若者からは注目を集めた「うるとらブギーズ」のネタも、中高年層からは支持が得られにくい傾向が見受けられました。
あとがき
今年も熱い関心を集めた「キングオブコント2025」における視聴者の注視度について触れてきました。これからもREVISIOは、視聴者の心をつかむプログラムやコンテンツの分析を続けていく所存です。自宅で手軽に視聴質を確認できるツールもご利用いただけるので、ぜひチェックしてみてください。