バーバリーがヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と提携しファッションギャラリーをリニューアル

バーバリーとV&A、ファッション文化の未来を切り開く

2025年3月31日、バーバリーはサウスケンジントンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館（V&A）と提携し、同館のファッションギャラリーを改装して「バーバリー・ギャラリー」としてリニューアルオープンすることを発表しました。このパートナーシップは、伝統と革新を共有する英国文化のシンボルである2つの機関を結びつけ、新たな文化体験を提供することを目的としています。

改装の背景と目的

現在のファッション・ギャラリーは1962年に改装されて以来、多くの来館者を迎えてきました。しかし、観客の期待に応えるため、V&Aはこのギャラリーを再開発し、革新的で参加型のスペースへと進化させることを決定しました。改装後のバーバリー・ギャラリーは、訪れる人々にインスピレーションを与え、ファッションの歴史を体験できる多様なアクティビティを提供します。また、オフラインとオンライン双方で多様なプログラムが用意され、すべての人がファッション教育にアクセスできる環境を整えます。

バーバリーの最高経営責任者であるジョシュア・シュルマン氏は、このパートナーシップを「英国の芸術文化にとって画期的な出来事」と評価しています。2つの文化的アイコンが共通の遺産を持ち、創造性を育むコラボレーションが実現することを非常に嬉しく思っていると述べています。彼はまた、V&Aのチームとともに、ファッションの歴史を称える没入型体験の開発に取り組めることに期待を寄せています。

バーバリー・ギャラリーの未来

バーバリー・ギャラリーのオープンは2027年春を予定しており、5世紀にわたる国際的なファッションコレクションや多様なブランド、個人のデザインが展示される予定です。また、バーバリーはすでに国内外の芸術文化を支援しており、これまでに様々なアートプロジェクトや展示に参加してきました。たとえば、ヴェネチア・ビエンナーレの英国館やトーマス・バーバリー賞との提携、さらにはロンドンのテート・ブリテンでのコレクション展示など、多岐にわたります。このような実績は、バーバリーがファッションとアートの架け橋であることを証明しています。

V&Aのディレクター、トリストラム・ハント氏もこのパートナーシップの重要性を強調しています。V&Aは、バーバリーとともに150年以上にわたって英国ファッションの中心であり続け、教育とクラフツマンシップの支援にコミットしています。彼は、バーバリーの名を掲げる世界トップレベルのファッションギャラリーが実現することを誇りに思っていると述べています。

まとめ

V&Aのファッション・ギャラリーは2025年5月4日に閉館し、再開発期間に入ります。その後、2027年春に新たな形で生まれ変わる予定です。また、ファッションコレクションへのアクセスは、2025年5月31日にオープンするV&Aイースト・ストアハウスや公式ウェブサイトを通じて引き続き可能です。

バーバリーとV&Aの提携が描く未来に、ぜひご注目ください。