鈴木ゆまが夏まゆみプロジェクトの振付師育成カリキュラム講師に就任

鈴木ゆまが振付師育成カリキュラムの講師に就任

高橋大輔が手がけるアイスショー「滑走屋」の総合振付師として名を馳せる鈴木ゆまさんが、夏まゆみプロジェクト運営委員会が主催する「振付師育成カリキュラム」の新しい講師に選ばれました。このカリキュラムは、鈴木さん自身の経験や技術を活かし、次世代の振付師の育成を目指すものです。

このプログラムにはすでに松本八重子さんがメイン講師として実技を担当し、夏まゆみ氏の最後の弟子として知られる下田めぐみさんも講師陣に加わっています。鈴木ゆまさんは生徒たちからの課題に対してフィードバックを行い、講義も担当する予定です。また、卒業制作発表の際には、鈴木さんの豊富な舞台経験を生かして、生徒たちをしっかりサポートすることが期待されています。

鈴木ゆまさんの活躍は幅広く、アイドルのパフォーマンスから舞台、テレビ、さらにはスケートの分野に至るまで、多様な活動を行っています。彼の舞台経験は、教え子たちにとって大きな刺激となることでしょう。さらに、トランスジェンダーとして公の場に出る姿も、多くの人々に勇気を与えており、最近のダンス振付業界におけるロールモデルの一人として注目されています。

この「振付師育成カリキュラム」は、鈴木さんが夏まゆみ氏から受け継いだ振付の哲学や知識を次世代に伝える貴重な機会となります。そして、鈴木さんが持つ独自の視点やノウハウが、このカリキュラム全体を特別な「学びの場」に変えることが期待されています。

鈴木ゆまのプロフィール

鈴木ゆまさんは慶応義塾大学経済学部を卒業後、劇団四季や音楽座ミュージカルでメインキャストとして活躍しました。最近では、宮本亜門演出のミュージカル「プリシラ」や、高橋大輔主演のアイスショー「氷艶ー月光の如くー」にも出演しています。また、振付に関しては、鴻上尚史氏が運営する「虚構の劇団」の振付を長年担当しており、その実績は多岐にわたります。

鈴木さんは2012年から夏まゆみ氏に師事し、様々なプロジェクトで振付アシスタントとしても活躍しました。さらに、2010年には自身のダンスカンパニー「東京パノラマシアター」を立ち上げ、シームレスな表現方法の追求を行っています。2024年には、高橋大輔によるアイスショー「滑走屋」の振付を担当し、一段と才能を示しています。

また、鈴木ゆまさんは2017年にタイで開催されたトランスジェンダーの世界大会「Miss International Queen」で日本代表として出場し、パフォーマンス賞で世界3位を獲得するという栄冠も手にしています。彼はダンス、演技、振付、そしてタレント活動など、性別やジャンルを超えた多様な表現を行い、視覚的にも印象的な存在となっています。

まとめ

鈴木ゆまさんが振付師育成カリキュラムの講師として加わることで、参加する学生たちが得られる経験は貴重で、彼の知識と技術は次世代の振付師を育成するための鍵になるでしょう。彼の多様なバックグラウンドと振付家としての専門性は、新しい振付師たちにとって素晴らしい学びの環境を提供します。この取り組みにより、今後のダンス振付業界に新たな風が吹き込まれることを期待しています。