男性向けお直しスタイル確立！新たなヘアニーズを探る時代が到来

男性もパウダールームが必要？新たなヘアスタイル事情

近年、男性のヘアスタイルに対する意識が高まっている。株式会社ウテナが行った調査により、Z世代の男性の8割以上が「外出先でヘアスタイルを直したい」と感じていることがわかった。この調査は、日常的にヘアスタイリングをしている15歳～49歳の男性400人を対象に行われ、男性の美容意識の変化を浮き彫りにしている。

Z世代に人気の髪型

調査結果によると、Z世代では現在の髪型の1位に「マッシュ」、2位には「センターパート」がランクインしている。一方で、憧れの髪型としては、1位が「センターパート」、2位が「マッシュ」であり、両者は特に人気が高い。

この結果から、マッシュとセンターパートがZ世代の男性にとってのトレンドであることが明らかになった。一方、29歳～49歳のX/Y世代は「ベリーショート」が1位で、センターパートは2位に位置する。これからも、世代を超えた「センターパート」人気が続くと予測される。

お直しの悩み、崩れやすさがトップに

マッシュやセンターパートが人気の一方、それらの髪型に共通する悩みは「崩れやすさ」である。調査では、特にZ世代が「あほ毛」に対して高い意識を持っていることも明らかになった。具体的には、スタイリングの崩れやすさが1位(37.2%)、サイドが膨らむことが2位(32.8%)という結果となり、毛流れを作るのが難しいとも多くの男性が感じている。これに対し、X/Y世代では「あほ毛」に関する意識は低かった。

外出先でのスタイリング需要

調査では、81.3%の男性が外出先でヘアスタイルを整えたいと思う瞬間があると回答。特に、崩れやすいスタイルを選択するZ世代男性がこの傾向に強く表れている。しかし、外出先での髪型のお直しに対しては、56%以上が抵抗を感じていることがわかった。

抵抗の理由としては、1位が「手を洗う他人に、邪魔だと思われること」で54.5%、2位が「かっこつけていると思われること」で45.1%であった。このような精神的なハードル以外にも、物理的に洗面台が混んでいるといった実用的な問題も影響している。

隠れたニーズとその広がり

Z世代を含む男性の75.3%が、身なりを整える場所や鏡の増加を望んでいることも調査から確認された。多くの男性が「専用の場所があれば気楽にスタイリングできる」と思っていることが響いた。

また、髪を整え直す男性に対する印象はかなり良好で、「おしゃれ」「清潔感がある」などの好印象を持たれていることも示された。この結果から、男性が自分の見た目に気を配ることは、周囲から高く評価されることがわかった。

今後の展望と新商品情報

このようなトレンドを受け、ウテナから新たに「マトメージュオム」という男性向けスタイリング商品が2025年3月に発売される。この製品は、手を汚さずに外出先でもサッとスタイリングを直せるアイテムとして設計されている。スティックタイプのヘアワックスやマスカラタイプのスタイリングジェルが、そのラインナップに含まれている。特に、ナチュラルなスタイリングを求める現代の男性にぴったりな製品が多く、清潔感も演出してくれる。

総評

調査によって明らかとなった男性のヘアスタイルに関するニーズは、今後、ヘアスタイルを整えることが当たり前となる時代を示唆している。男性の美容意識が高まる中、彼らのニーズに応える商品や、その環境を整える必要性が浮き彫りとなった。特に、パウダールームのような、整えるための場所の必要性は顕著であり、支援が期待される今後のトレンドである。