ボカロユニットrelierが新曲「ひとかけ」を発表
音楽と社会課題が交わる場所に新たな風を吹き込む音楽ユニット、
relier(ルリエ)が誕生しました。ボカロPや歌い手として活躍する二人のコンポーザー、駒木優と星坂光から成るこのユニットは、子どもの孤立という重大な問題に焦点を当てた楽曲「ひとかけ」を発表します。この楽曲は、子どもたちの心のケアを支援するNPO法PIECES(ピーシーズ)の設立9周年記念として制作されたものです。
子どもの孤立とその背景
子どもたちの孤立は、彼らが頼れる人がいない環境に置かれ、他者への信頼感を失ってしまうことを意味します。こうした背景には、教育機関や支援機関の逼迫が影響しています。例えば、東京都内の児童相談所では、一人の相談員が100人以上の子どもを担当する状況が珍しくなく、支援が届きにくい環境が続いています。また、養育が難しい家庭などが利用する児童精神科の初診には3〜6か月の待機が必要という制度上の課題も抱えています。
こうした状況において、PIECESは市民向けの教育プログラムや広報活動を通じ、地域社会が独自に子どもたちを守る仕組みを築く必要性を訴えています。一人一人の日常の中での小さな思いやりが、信頼のネットワークを作り出し、子どもたちの孤立を防ぐ道へとつながっていくのです。
「ひとかけ」のメッセージ
新曲「ひとかけ」は、一人一人の小さな行動がもたらす影響を歌ったものです。誰かが困っているのを見かけた時、手を差し伸べたくても忙しさや自分の事情で動けない日々。それでも、少しの勇気を持って行動することが大切です。楽曲は「明日、一歩踏み出してみよう」と思わせてくれるメッセージを込めています。自分の行動が他人に影響を与え、支え合える関係を築くきっかけを与える、希望に満ちた作品です。
リリース情報
「ひとかけ」は、2025年6月22日より各音楽配信ストアで配信される予定です。また、同日21時にはPIECESのYouTubeチャンネルでミュージックビデオが公開されます。このMVでは、「連鎖」をテーマに、温かい人間関係が描かれており、街での小さな親切がどのように他人に影響を与えるのかを描写しています。
視聴者は、困っている人を助けたくなる感情や、思いもよらぬ反応を受けた主人公を通して、感動的なストーリーに触れることができるでしょう。温かみのある水彩イラストが詩的に表現され、心に響く作品に仕上がっています。
イベントとライブ配信
新曲をより深く知ることができるイベント「relier新楽曲を紐解く〜やさしさと勇気のバトンを紡ぐ世界観を表現する曲づくり〜」も予定されています。2025年7月3日(木)21時から、PIECESのYouTubeチャンネルにて配信されるこのライブでは、relierが楽曲に込めた想いや制作過程について深く掘り下げます。この機会に、ファンだけでなく音楽制作に興味のある方々も楽しんでいただける内容となっています。
relierについて
relierは『想いを結び、ココロをつなぐ。』という理念のもと、各々が独立したコンポーザーとして活動している駒木優と星坂光による音楽ユニットです。その楽曲は様々なシンガーとコラボレーションし、繊細で美しいバラードを展開しています。音楽を通してリスナーと絆を創り出す活動を行っています。公式サイトやSNSでの情報も随時更新中です。
PIECESとは
NPO法人PIECESは、子どもたちと社会のウェルビーイングを目指し、孤立を防ぐ活動を行う団体です。地域の市民や企業と連携し、子どもたちの周りに温かな環境を育むために様々なプログラムや研修を展開しています。公式サイトでは、詳細な活動内容が紹介されていますので、ぜひ訪れてみてください。