新東宝映画の傑作『火線地帯』がDVDで登場
新東宝キネマノスタルジアから、秀逸なクライムアクション映画『火線地帯』が、通常版と初回限定版の2種類でDVD化されます。昭和30年代を舞台にしたこの映画は、魅力あふれるキャラクターたちが織り成す物語を通じて、当時の東京の風俗や裏社会を鮮明に描いています。
『地帯(ライン)シリーズ』とは?
『火線地帯』は新東宝の『地帯(ライン)シリーズ』の最後を飾る作品です。このシリーズは、石井輝男監督が手がけ、全5作品が制作されました。麻薬や売春、秘密クラブといったテーマを描くことで、当時の世相を色濃く反映し、今なお多くのファンに支持されています。ライブ感あふれるセミ・ドキュメンタリー風の撮影手法が特徴的で、ノスタルジックな雰囲気が漂う作品群です。
初回限定版の魅力
特に注目したいのは、初回限定版です。『火線地帯』に加え、シリーズの第1作『白線秘密地帯』や、シリーズのプロローグ的存在である『女体桟橋』も収録されています。ファンにとっては見逃せないコレクターズアイテムとなるでしょう。特典として付属するアクリルスタンドには、劇中のキャラクターたちが描かれており、視覚的な楽しみも提供します。
ストーリー概要
物語は、荒稼ぎをする主人公・伸一(吉田輝雄)とその仲間が、重宗商事と梶川組との間で密輸拳銃の取引を巡る争いに巻き込まれる様子を描いています。事件は、梶川組に拳銃を奪われたことから始まり、敵対する勢力との激しい争奪戦が繰り広げられます。伸一は、黒岩というバイヤーと共に裏切りや陰謀の渦に巻き込まれる中で、自らを守るための戦いを展開していきます。この映画は、単なるアクションに留まらず、深い人間ドラマとサスペンスが詰まった作品です。
当時の映画技術とは
『火線地帯』を監督したのは、石井輝男のもとで脚本や助監督を担った武部弘道です。彼は、プロの密売人(天知茂)を軽妙に描き、伸一とのユニークなバディムービーに仕上げています。さらに、エネルギッシュな吉田輝雄や、暗黒街のボスの情婦を演じる三原葉子など、キャストの演技力も光ります。また、オリジナルの予告篇も収録されているため、ファンはその魅力を存分に楽しめます。
購入情報
『火線地帯』は2026年4月8日(水)に発売される予定です。通常版が3080円(税込)、初回限定版が6380円(税込)と、コストパフォーマンスも良好です。特別パッケージに収録された映画たちを一緒に楽しむことができるこの機会をお見逃しなく!
公式FacebookやYouTubeチャンネルでも、映画の最新情報や特典の詳細が随時更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。
新東宝映画の歴史的な名作が、再び楽しめる時が来ました。『火線地帯』のDVDを手に取って、昭和の香りを感じてみませんか?