日本音楽著作権協会(JASRAC)が、第5回目となる国際フェローシップに選ばれた研究者を発表しました。このフェローシップ制度は、著作権法に関連する研究を海外で行うための支援を目的としています。特に、選ばれた研究員は自身の研究テーマに基づき、しっかりとした学びを得ることが期待されています。
今回選ばれたのは、駒澤大学法学部の准教授、小嶋崇弘氏と学習院大学法学部の教授、佐瀬裕史氏の2名です。
小嶋崇弘氏の研究
小嶋氏の研究テーマは「テキスト・データマイニング及び生成AI の学習に係る権利制限規定とスリーステップ・テストとの整合性」です。これは、最新の技術を活用したデータ解析に関する権利の枠組みを探るものです。彼はイギリスのロンドン大学クイーン・メアリー校法学部商事法研究所へ2026年4月から1年間滞在し、深い研究に取り組む予定です。
佐瀬裕史氏の研究
一方、佐瀬氏は「著作権関係紛争の特質に応じた複線的な紛争解決制度構築の基礎的研究」を行います。著作権に関する紛争は多岐にわたりますが、彼はその解決のための枠組みを構築することを目指しています。彼はニュージーランドのカンタベリー大学で2026年9月から1年間の研究を行います。
JASRAC国際フェローシップの背景
この制度は、著作権やそれに関連する分野での研究を支援し、国際的な視点での研究アプローチを促進するものです。研究者には渡航費、滞在費、調査研究に関わる費用が支給され、彼らの活動を全面的にサポートします。これにより、著作権法の研究がさらに進展し、音楽文化の発展にも寄与することが期待されています。
JASRACの役割
JASRACは1939年に設立され、音楽著作権の管理を専門に行ってきた団体です。作詞家、作曲家、音楽出版社などから音楽の著作権を管理し、音楽作品を利用したい方への許諾を行っています。また、著作権使用料を著作権者に分配する義務を果たしています。JASRACの取り組みは、音楽文化の維持と発展に寄与しており、その活動は85年以上にわたっています。
これらの研究者が、フェローシップを通じて何を発見し、どのように著作権の枠組みを進化させるのか、今後の展開に注目です。世界の著作権問題に対する新たな視点がもたらされることを期待しましょう。