『Nuendo 14』の魅力
2025-03-21 10:33:24

映画やゲーム制作の新境地を切り開く『Nuendo 14』登場!

業務用DAWソフトウェア『Nuendo 14』の登場



株式会社ヤマハミュージックジャパンが、スタインバーグ社の開発した最新タイトル『Nuendo 14』のダウンロード販売を2023年3月20日に開始しました。このソフトウェアは業務用デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)として、映画、テレビ、ゲームといった多様な音響制作分野に特化しており、映像用音響制作に必要な新機能が数多く搭載されています。

最新機能とAI技術による革新


『Nuendo 14』は、特にAIを用いた音声テキスト変換機能が注目されており、これによりADR(自動対話再録音)作業が劇的に効率化されます。ユーザーは、ダイアログトラックを簡単にADRサイクルマーカーに変換でき、その結果としてポストプロダクションの作業時間を大幅に短縮できます。

さらに、4Kや8K映像をサポートし、Dolby Atmos 9.1.6の対応によって、次世代の没入体験を実現するとともに、30以上の新機能の追加により、業界の音響品質基準を向上させています。

映像制作における特長


特に注目すべきは、映画やテレビでの音声の明瞭度を向上させる「Adaptive Background Attenuation(ABA)」機能です。この機能は、背景音を自動的に減少させるもので、MPEG-Hコンテンツにも利用可能です。また、内蔵されたDolby Atmosレンダラーでは、様々な音声フォーマットをサポートしており、さらにVR向けのAmbisonics技術も4次元まで対応しています。

ゲームオーディオ制作の進化


『Nuendo 14』には、ゲームサウンドデザイナー向けの「Game Audio Connect 3」機能が搭載されています。この機能により、エクスポートを行うことなく、ミドルウェア『Audiokinetic Wwise』から直接エフェクトをリアルタイムで再生することが可能です。

また、CSVファイルを直接インポートし、自動でマーカーをプロジェクトウィンドウに割り当てることができるため、作業の手間を簡略化しました。さらに、MediaBayでは異なるピッチやタイムストレッチをリアルタイムでプレビューでき、必要な情報をそのままプロジェクトにインポートすることも可能になっています。

ビデオエンジンの刷新


新たにビデオエンジンが強化され、ウィンドウ内で高解像度の4K/8Kビデオをしっかりとスケーリングし、視覚的に精密な作業が行えるようになりました。この他にも、楽曲制作における新スコアエディターやキーエディターの強化があり、作曲もより直感的で自由度の高いものとなっています。特に、AIによるステムセパレーションが施されたSpectraLayers Goも搭載されており、より高精度なサウンド編集が期待できます。

動作環境とバージョンアップの優遇


『Nuendo 14』の動作環境は、macOS VenturaまたはWindows 10/11上での使用が推奨され、あらゆる音響制作環境に適応します。特別なバージョンアップも用意されており、2025年以降に「Nuendo 13」をアクティベートしたユーザーは無償で『Nuendo 14』へバージョンアップが可能です。

新たな音響制作の道を切り開く『Nuendo 14』は、映画やゲーム制作において、まさに不可欠な存在となることでしょう。詳細はスタインバーグの公式サイトでご確認ください。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: スタインバーグ Nuendo 14 音響制作

トピックス(音楽)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。