IMAGICA GROUPが90周年を祝う特別セッション「Future Talks」開催
映像の企画から制作、編集、流通までを手掛ける株式会社IMAGICA GROUPが、創業90周年の節目を迎え、特別セッション「Future Talks by IMAGICA GROUP ~90年の感謝とともに、未来をつくる人へ~」を2025年10月31日(金)に東京国際映画祭に合わせて開催しました。このイベントは、映像業界への感謝を込め、多くのクリエイターや学生に向けたトークセッションを提供するものでした。
セッションの概要と参加者
この特別セッションは全4部構成で、前半の2つは映像を志す学生向け、後半の2つは映像業界向けに開催。前半では、実写映画の第一線で活躍する三池崇史監督(映画監督)や、アニメーション界で注目される木下麦監督(P.I.C.S. management)とユージン監督(ROBOT)が登壇し、約120名の学生たちとともに、映像創作の未来について語り合いました。
特に三池監督は、映画祭における国際性や作家性をテーマにした討論を行い、参加者への質問にも丁寧に答えました。若手制作者である木下監督とユージン監督も、自身の創作活動と制作環境について率直な意見を表明し、参加者から寄せられた多様な質問に応答しました。
後半のセッションでは、最新の映像技術やアニメ制作におけるAIの活用がテーマとなり、経済産業省のGENIACプロジェクトANIMINSからの貴重なデータや取り組みが紹介されました。特に、サンライズとスタジオカラーの共同制作による「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」について、エグゼクティブ・プロデューサーの小形尚弘氏が登壇し、新たな色表現や制作プロセスについて詳細に説明しました。
セッションの詳細
1.
1st Session「Director’s Dialogue」では、三池崇史監督に「国際映画祭とは何か?」について語っていただき、幅広いテーマでの質疑応答が行われました。特にAIとの関係性や、ショートフィルムの未来についての意見が交わされました。
2.
2nd Session「Animating Dialogue」では、木下麦監督とユージン監督が、作品作りのプロセスやアニメ制作の状況について深い対話を展開。自身の経験から学生たちへのアドバイスや創作の心構えが共有されました。
3.
3rd Session「AI CREATION」では、AI Mage株式会社のCEO・張鑫氏と四倉達夫氏が、アニメ制作におけるAI活用の実例を納得の行くデモを交えながら紹介しました。アニメクリエイターを支援する新技術についての説明がありました。
4.
4th Session「TECH-FUSION」には、バンダイナムコフィルムワークスとIMAGICAエンタテインメントメディアサービスの関係者が出席し、ガンダムシリーズの新たな色表現とグレーディング技術について詳細に説明。プロセスの具体的な技法も共有されました。
イベントを締めくくるメッセージ
この4つのセッションを通じて、多くの映像関係者が未来を見つめ直す貴重な機会となり、IMAGICA GROUPは90年間の歴史を次の世代へとつないでいく決意を新たにしました。今後も人と技術をつなげ、映像の領域でさらなる可能性を追求し続けます。
イベント情報
- - 日時: 2025年10月31日(金)13:00~19:00
- - 会場: 東京ミッドタウン日比谷6FBASEQHALL1
- - 参加費: 無料(要事前申込)
IMAGICA GROUPは、次回のイベントを楽しみにしつつ、今後の発展にも注目が集まります。これからも新しい映像の可能性を引き出す活動に期待しましょう。