松﨑陸の個展「Laugh in Kyoai」京藍と奇笑が交差するアート体験

松﨑陸の個展「Laugh in Kyoai」開催

2026年の初め、大阪のLAUGH & PEACE ART GALLERY OSAKAで特別な個展が開催されます。染色アーティストとして世界的に注目を集めている松﨑陸による「Laugh in Kyoai〜京藍の中で笑う京藍染師・松﨑陸個展」が、その魅力を存分に発揮する機会です。この展示会は、2026年1月8日から1月18日までの期間、無料で観覧できます。

松﨑陸氏は、京都の伝統的な藍染技術を復活させた技術者であり、彼の手によって100年前に途絶えた「京藍」がよみがえりました。特に、イタリアの高級レザーブランド「Valextra」とのコラボレーションで生まれた作品は、注目を集めています。さらに、2025年大阪・関西万博のイタリア館では、モレスキンとのコラボ作品も展示されました。その功績から、「KYOTO Next Award 2025」で優秀賞を受賞。このような背景からも彼の作品が注目されているのもうなずけます。

“京藍 × 奇笑” のテーマ

松崎氏の個展では、今回のテーマである「京藍 × 奇笑」が重要な役割を果たします。「奇笑」は、松﨑陸が創造した言葉で、奇妙さや異様さと笑いの融合を意味しています。これは、理解することが難しいが、心の中で思わず笑ってしまう瞬間を捉えた概念です。このような感情の境界線を探求することで、彼はアートを通じて新たな表現の可能性を追求しています。

例えば、松﨑氏は「京藍×奇笑」をテーマに、コメディアンでアーティストの野性爆弾くっきー！とコラボし、特別な作品を展示します。このコラボレーションは、伝統と現代のアートが交差するものであり、多くの来場者に新しい感覚を提供することでしょう。松﨑氏自身も、今回の展示会に自信を持って臨んでいる様子で、自らの技術をもって「奇笑」の世界を表現しています。

松﨑陸のプロフィール

松﨑陸（まつざきりく）氏は、1990年に京都で生まれました。彼は22歳でニューヨークで藍染に出会い、その後日本に帰国し、愛媛県で一貫して染色技術を学びました。その後、京都の「染司よしおか」五代目当主の吉岡幸雄氏に師事し、その技術を深めました。2021年には独立し、100年前に消えた京藍を復活させる活動に従事しています。これまでには、正倉院宝物の復元に関与したり、妙心寺の京藍壁観図を奉納したりしています。

また、彼は2025年には唐招提寺に京藍染団扇を奉納し、さまざまなアート活動を幅広く展開しています。その努力が評価され、Forbes JAPAN-CULTURE PRENEURS30にも選出されました。彼の作品は、古代の技術を現代に甦らせる試みとして、多くの人々に感動を与えています。

野性爆弾くっきー！のプロフィール

野性爆弾くっきー！は、1976年に滋賀県で生まれ、吉本興業に所属しています。彼はコンビとしての活動に加えて、アーティスト「COOKIE!」としても個性的な作品を創出しており、芸人としてだけでなくアーティストとしても評価を得ています。また、彼はアートマーケットでの注目度も高く、ユニークなスタイルが多くのファンに支持されています。