新国立劇場で多和田葉子のトークイベントが開催決定
東京都渋谷区に位置する新国立劇場が、2025年に世界初演となる新作オペラ『ナターシャ』の台本を手がける作家、多和田葉子氏のトークイベントを開催することが決まりました。これは、同オペラの創作過程を深く知るための貴重な機会となります。
トークイベントの詳細
イベントは2025年5月15日(木)に行われ、開場は18時30分、開始は19時からとなります。トークの所要時間は約1時間30分を予定しており、観客は舞台芸術の専門家でもある多和田葉子の生の声を聴くことができます。司会には、多和田氏の作品を解説する翻訳家であり、早稲田大学の教授でもある松永美穂氏が登場します。
このトークイベントでは、多言語オペラ『ナターシャ』を書く上での多和田氏の思いや創作過程が語られる予定で、さらに朗読も交えることで、参加者は作品をより身近に感じることができるでしょう。このイベントは入場無料ですが、事前申込が必要ですので、早めの申し込みをおすすめします。
新作オペラ『ナターシャ』の魅力
新国立劇場が創作委嘱したオペラ『ナターシャ』は、日本の現代音楽界において国際的な評価を得ている作曲家、細川俊夫氏による作品です。このオペラでは、環境問題をテーマにした現代的な物語が展開されます。人と自然の関わりを見つめ、自身の思いを込めた音楽が描かれ、観客に深いメッセージを伝えることでしょう。
物語は、故郷を追われ彷徨う移民ナターシャと青年アラトの出会いから始まります。彼らはメフィスト的な存在と出会い、現代社会のさまざまな問題に直面します。破壊された環境や現代文明が引き起こす問題が、彼らの旅において描かれ、聴衆はそれらの現実を多言語で享受することができます。
新国立劇場の役割
新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術専用の国立劇場です。オペラ、バレエ、ダンス、演劇など、幅広いアートに対する制作・上演の場を提供し、若手芸術家の研修や支援も行っています。アートの最前線を体感できる場として、地域社会と国際的な舞台芸術の架け橋となっています。
多和田葉子氏のトークイベントに参加し、新作オペラ『ナターシャ』の魅力を感じるこの機会を逃す手はありません。参加申し込みはお早めに。
詳しくは公式サイトをご覧ください。