『Nox』がIFFR選出!
2025-12-12 13:25:03

没入型XR作品『Nox』がロッテルダム国際映画祭に選出!新たなショーケースの誕生

没入型XR作品『Nox』が IFFR 新部門「Lightroom」に公式選出



日本のメディアアーティスト、ナカダリオによる没入型XR作品『Nox』が、2026年にオランダ・ロッテルダムで開催されるロッテルダム国際映画祭(IFFR)の新部門「Lightroom」に公式選出されました。この新しいプラットフォームは、没入型ストーリーテリングを重視し、これまで分断的に扱われてきたXR・VR・インタラクティブ作品を一つに統合します。

IFFRの新しいプラットフォーム「Lightroom」


Lightroomは、XRやVRといった没入型メディアを対象にした新たな産業プラットフォームとして位置づけられています。これにより、CineMartやDarkroomでの企画が統合され、作品の開発・可視化・国際的な交流を促進します。この初開催は、2026年1月30日から2月4日まで行われ、世界から9作品が選出される中、Work-in-Progress枠に入った『Nox』は注目を集めています。

作品のテーマとメッセージ


『Nox』は、トラウマや社交不安、解離に苦しむ少女の内面的な世界を描いた没入型XR物語です。観客は主人公の心理状態に入り込み、彼女の経験する記憶の不安定さや感覚の歪みを体感します。この作品は、ナカダリオ自身のC-PTSD体験を基盤としており、彼女の葛藤を映像芸術で表現しました。

ナカダリオ監督は、「自らのC-PTSDの体験を元に、死や不条理を感じる内側の世界を可視化しようとした」と語っており、トラウマをテーマにしながらも、前向きなメッセージを持った作品に仕上げています。今後、映画祭期間中には国際共同制作や技術連携のための交渉も行われる予定で、作品がどのように進化していくのか注目です。

関係者のコメント


この選出に関して、デジタルハリウッド大学の藤井直敬教授は「『Nox』が持つ力と美しさが世界に認められた」と称賛しました。また、XRプロデューサーの待場勝利氏も、「ナカダリオさんの類稀な才能が誇示された」とコメントしています。

今後の展望


『Nox』の完成版は、2026年春以降に国内での展示が予定されています。今回のロッテルダム国際映画祭への選出を踏まえて、作品の深い体験価値を高めると共に、国際展開を図るためのさらなる取り組みが行われるでしょう。

このように、没入型XR作品『Nox』は、アートと技術を融合させた新しいストーリーテリングの可能性を広げ、多くの観客の心に響くことでしょう。ナカダリオ監督の挑戦は、今後の彼女のキャリアにおいても大きな一歩となるに違いありません。


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