三河帯芯の魅力を日常へ
愛知県西尾市で100年以上守られてきた伝統的な素材、「三河帯芯」。これまで目にすることのなかった「見えない素材」を、カジュアルウェアブランド「UZUiRO」がクラウドファンディングを通じて日常着として甦らせるプロジェクトが始まりました。この取り組みを通じて、地域の伝統を大切にしながら新たなファッションの形を模索しています。
三河帯芯とは?
「三河帯芯」は愛知県西尾市を中心に受け継がれている和装を支えるための伝統素材です。本来は着物の帯の形を保持する芯材であり、これまで一般の目に触れることはほとんどありませんでしたが、その魅力を日常使いのファッションアイテムへと展開することに挑戦しています。
UZUiROと三河帯芯の出会い
「UZUiRO」は地域素材を取り入れた服作りを行うブランド。三河帯芯の特性を活かしたアイテムを製作することを決意し、伝統を守るだけでなく、現代にフィットする形で提案することへと進化を遂げました。このプロジェクトは、ただモノを作るだけでなく、地域の技術や素材を次の世代へと繋げるためのものでもあるのです。
着心地の良いハリとコシ
三河帯芯は、糸を限界まで打ち込むことで生まれる独特のハリとコシが特徴です。この素材はシャトル織機で丁寧に織られており、日常に使いやすいファブリックとして再生されます。着るほどに肌になじむその特性は、三河帯芯の最大の魅力といえるでしょう。
現代に生きるファッションアイテム
プロジェクトでは三河帯芯を用いたシャツやバッグが展開されます。これらは、シンプルながらも独特の存在感を放つアイテムで、普段のコーディネートに自然と溶け込むことを目指しています。例えば、三河帯芯を使用したユニセックスシャツは、汗をかいても乾きやすく、幅広いシーンで活躍する一枚としてデザインされています。
隠れた魅力「金の耳」
さらに、「三河帯芯」の端には「金の耳」という金色の線が見え隠れしています。この線は帯を仕立てる際の裁断目印であり、これまでは人の目に触れない部分でしたが、今回のデザインではカフスに生かされ、アクセントとなっています。
クラウドファンディングの詳細
本プロジェクトは、2026年8月28日からのクラウドファンディングで支援を募ります。目標金額は500,000円で、リターンには三河帯芯を使ったエコバッグやシャツ、さらには服作り教室まで多岐にわたります。市長との表敬訪問も計画されており、地域とのつながりを大切にする姿勢が垣間見えます。
地域とともに歩む未来
UZUiROの代表、青木淳氏は「この地域で面白い服作りを続け、地域に根ざしたものづくりを未来へと繋げる」と語っています。伝統技術を守りながら、今の暮らしに即したものを作ることが本プロジェクトの核となっています。
100年以上の歴史を持つ三河帯芯。今後の100年に向けて、新しいファッションの形を提案し、地域へと希望を繋げていくとのことです。ぜひ、地域の魅力が詰まった三河帯芯を体感してみてください。