『ANTIPODAS』来日公演
2025-05-21 17:28:12

フロレンシア・オス『ANTIPODAS』の魅力と来日公演の詳細

フロレンシア・オスの『ANTIPODAS』来日公演



7月14日(月)と15日(火)、東京の杉並公会堂小ホールにてフロレンシア・オスによるフラメンコ作品『ANTIPODAS』の公演が開催されます。この公演は、日本にフラメンコ・コンテンポラリーの魅力を紹介し続けているDESEADO(デセアード)の一環として行われるもので、彼女の作品は世界的にも評判です。

フラメンコ・コンテンポラリーの進化


近年、スペインでは伝統的なフラメンコに新たな芸術的表現が求められ、特にダンスの分野で独自のスタイルを確立する流れが見られます。イスラエル・ガルバンやロシオ・モリーナなどの先駆者をもとに、若手アーティストたちが個人またはグループで実験的な作品を発表しています。また、スペイン国立バレエ団でもフラメンコ以外のジャンルとのコラボレーションが行われるなど、フラメンコの新たな可能性が広がっています。

フロレンシア・オスの『ANTIPODAS』もその一つであり、特に彼女の振付けと表現力が光る作品です。この作品は、ダンサーのオスとチェリスト・歌手として活躍する双子の姉妹、イシドラ・オリアンによるミニマルな構成で展開されます。この二人の共演はただのコラボレーションを超え、深い感情と緊密な関係性が表現されています。

作品の背景と構造


『ANTIPODAS』というタイトルは、地球の反対側を意味しますが、二人の女性の共存や「自己の二重性」といったテーマを象徴しています。作品は、自己を知ろうとする旅の物語であり、様々な解釈が可能です。振付けにおいては、ロマン主義に基づく“ドッペルゲンガー”、“分身”、“影”という神話的な概念が影響を与えているといえるでしょう。

フロレンシアはこの作品が個人的な物語にならないように意図していたものの、イシドラとの関係や幼少期の記憶が自ずと作品に色濃く反映されました。これにより、観客は簡素でありながらも温かみのあるノスタルジックな雰囲気を感じることができます。

視覚的美と舞台の装置


『ANTIPODAS』は、現代性とミニマルさが際立った作品です。舞台装置はシンプルで、色合いも淡いアースカラーに抑えられています。照明も控えめながら、繊細な美意識がもたらされ、派手な演出がないにもかかわらず、強い印象を与えます。これこそがフロレンシア・オスというダンサーの魅力であり、彼女の個性を映し出す重要な要素となっています。

公演の詳細


今回の公演は、杉並公会堂の小ホールで行われ、観客との近距離での感動的な体験が楽しめます。衣装の擦れる音や息づかいまで、迫力を感じながらその芸術作品を堪能できる貴重な機会です。

  • - 公演日程:
- 7月14日(月) 19:30開演
- 7月15日(火) 15:00開演
- 7月15日(火) 19:00開演
  • - 会場: 杉並公会堂小ホール
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-23-15
  • - チケット料金:
- S席: 13,800円
- A席: 12,000円
- B席: 8,800円 (見切れ席)
- S席グループ割: グループ割引あり

チケットはLivePocketやイープラス、公式サイトから購入可能です。この素晴らしいフラメンコ作品をこの機会に、ぜひともご覧ください。公式サイト: DESEADO公式サイト


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