『アルプス席の母』
2025-02-03 12:40:05

早見和真の小説『アルプス席の母』が本屋大賞ノミネート

早見和真の『アルプス席の母』が本屋大賞にノミネート



著者の早見和真さんの最新小説『アルプス席の母』が、2025年本屋大賞のノミネート作品の一つに選ばれました。この作品は、昨年3月に小学館から刊行され、期待が高まった一作です。著者は過去のインタビューで、物語を原動力にした元球児のお母さんたちへの感謝と共に、その体験や感情を一心に書き下ろしたことを明かしました。

物語の背景と主人公たち



この作品は、神奈川県に住む看護師の母親・秋山菜々子と彼女の中学生である息子・航太郎を中心に展開されます。航太郎は湘南のシニアリーグで活動しており、将来の甲子園を目指しています。息子が大阪の新興校に進学したことから、家族の物語が新たな局面へと移ります。関東周辺からスカウトが集まる一方で、甲子園の常連校を倒したいという航太郎の夢の実現を目指す姿勢は、母・菜々子にも大きな影響を与えます。

物語が進むにつれ、菜々子は慣れない大阪での生活に適応し、厳しい父母会の圧力や息子の体調不良など、様々な試練に直面します。果たして、母と子の夢はどのように実現するのか、その結末が気になる内容となっています。

読者の心を掴む作品



早見和真さんは、ファンの期待に応えるべく、作品の冒頭部分もすぐに読んでもらいたいとコメントを寄せています。始まりから一気に感情の奔流を体感できる内容に仕上げられており、「感情のジェットコースター」なる表現も多くの読者に親しまれています。

初版は1万部の発行からスタートし、発売直後には多くのメディアに取り上げられ、大反響を呼びました。その結果、わずか5日で3刷を達成し、出版社は「母親たちの熱闘甲子園!」というキャッチフレーズを通じて広報に力を入れています。夏の甲子園が近づくにつれ、書店での需要も増し、累計63,000部に達する大ヒットとなりました。

著者プロフィール



早見和真さんは、1977年に神奈川県で生まれました。2008年に小説『ひゃくはち』でデビューし、15年には『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞を受賞しました。他にも『95』『店長がバカすぎて』『笑うマトリョーシカ』『八月の母』など、数々の人気作品を生み出す著者として知られています。

書籍情報



書名: アルプス席の母
定価: 1870円(税込)
判型: 四六判並製
ページ数: 354頁
発売日: 2024年3月15日
出版社: 小学館
ISBN: 978-4-09-386713-9
書籍詳細リンク
* 出版情報ページ

この『アルプス席の母』は、母親としての視点から描かれる新しい形の高校野球小説で、多くの読者に共感を呼び起こすはずです。ぜひ手に取って、その感動を体感してみてください。


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