ドキュメンタリー『AIが消し去る声』が国際アワード受賞！未来のAI社会の議論を促す作品

ドキュメンタリー『AIが消し去る声』が国際的な評価を受けました

現代美術家の窪田望が手掛けたドキュメンタリー作品『AIが消し去る声』が、4つの国際アワードを受賞し、8カ国18の映画祭やアートアワードでの公式上映が決まりました。この作品は、AI技術の進化の裏に潜むマイノリティ排斥の問題を描いており、特に生まれつき五本指ではない「裂手症」の当事者やその家族、医療従事者へのインタビューを通じて、その実態を明らかにします。

受賞歴と公式上映

『AIが消し去る声』は、具体的には次のような国際アワードで評価されました。タイのCENRETA Art Awardでは最優秀賞、アメリカのICP Entertainment Film Festivalで人道的作品賞、同じくアメリカでのHolywood Stage Script Film Competitionでは最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞しました。また、インドのDelhi Shorts International Film Festでは最優秀ドキュメンタリー賞を獲得しています。

この作品は、日本国内でも注目を集めており、2025年12月に東京ドキュメンタリー映画祭での公式上映が予定されています。特に、初日には窪田自身による舞台挨拶もあります。さらに、AI BB東京2025冬では特別上映やトークセッションも行われる予定です。

作品の内容と意義

本作は、AIの技術的進歩がマイノリティに対してどのように影響を与えるかをテーマにしています。特に、エンジニアたちが五本指を前提にしたデータを基にAIを開発する中で、排斥されてしまう少数派の生活がどれほど無視されがちであるかを問い直します。窪田は、このテーマを追求することによって、視聴者に新たな視点を提供し、対話を促すことを目指しています。

出演者と制作陣

このドキュメンタリーには、NPO法人Hand&Footの浅原ゆき、同じく大塚悠、南大阪小児リハビリテーション病院の院長・川端秀彦、インフルエンサーで起業家のすらいむなど、多様なバックグラウンドを持つ方々が出演しています。映像制作は黒川雄斗と黒川みなみが担当。

特別イベントの詳細

『AIが消し去る声』は、2025年12月24日にMAGNET by SHIBUYA109で特別上映され、鑑賞後にはAIと倫理についてのディスカッションや出演者とのトークセッションも行われます。このイベントは、AIが社会にどのように影響を与えるのかといった重要なテーマについて考える貴重な機会となります。